注目銘柄ダイジェスト(前場):コロワイド、塩野義薬、ニトリHDなど

市況
2021年8月25日 12時02分

塩野義薬<4507>:7167円(+377円)

大幅反発。開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、初期の臨床試験で1回目投与後の安全性を確認したと発表している。今後は、3週間の間隔をあけた2回目の投与後の安全性や有効性を確認していくようだ。また、開発中の新型コロナウイルス治療薬についても、2022年3月末までに国内外で1000万人分の生産体制を整える方針を明らかにしており、コロナ対策銘柄として期待感が高まる状況になっている。

ニトリHD<9843>:20160円(-655円)

大幅続落。前日に8月の月次動向を発表、既存店売上高は前年同月比18.5%減、4カ月連続での前年割れとなっている。客単価が同1.6%上昇した一方、客数は同19.9%減少している。前年同月はコロナ禍で売上が伸長していたほか、今年は全国的な自然災害などもマイナスに影響したもよう。上半期トータルでの既存店増収率は前年同月比12.0%減となる格好に。

内田洋行<8057>:5330円(-120円)

伸び悩んで反落。前日に21年7月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の90億円から102億円、前期比40.8%増に引き上げ。民間市場の需要回復が進み、情報関連事業分野、オフィス関連事業分野とも想定以上に推移したようだ。ただ、第3四半期まででも4割強の増益であったため、インパクトは限定的と捉えられているもよう。今週に入って上昇ピッチも速まっており、目先の出尽くし感が優勢に。

コロワイド<7616>:1876円(-222円)

大幅反落で下落率トップ。1000万株の公募増資、60万株の株式売出、並びに159万株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。増加株式は発行済み株式数の15%強の水準となる。株式価値の希薄化、目先の需給悪化などを警戒する動きが優勢に。調達資金の使途は、子会社レインズへの投融資資金、短期借入金の返済に充てるとしている。

JFE<5411>:1584円(+45円)

大幅続伸。野村證券では業績予想を上方修正、事業利益は2800億円から3550億円に引き上げており、鋼材スプレットの上乗せ、グループ会社の損益改善などを見込んでいる。アジアの良好な需給環境が続くと考え、23年3月期の税前利益も2550億円と予想、市場コンセンサスを250億円強上回っている。今後の決算で良好な業績が確認されれば、株価の上昇余地は大きいと指摘。目標株価は2200円を継続している。

ケイブ<3760>:1064円 カ -

ストップ高買い気配。台湾子会社の凱樂數位股フン有限公司がライブ配信アプリの開発運営に加え、新規事業を開始すると発表している。デジタルコンテンツビジネスで海外企業などとの業務提携を支援する。開始時期は9月で、さらなる収益獲得で安定した財務基盤を構築することが目的。リソースの一部を新規事業に充当するため、現在開発を進めているライブ配信アプリのリリース時期を22年1月とする。

IMV<7760>:570円(+16円)

大幅に3日続伸。21年9月期の期末配当を従来予想の8.50円から10.00円(前期末実績8.50円)に増額修正している。業績と財務状況などを総合的に勘案する利益還元方針などに基づく措置。IMVは振動シミュレーションシステムの伸長を受け、第3四半期累計(20年10月-21年6月)の営業利益を前期比706.0%増の8.14億円になったと6日に開示していた。通期予想は9.90億円。

テックポイント<6697>:1823円(+33円)

大幅に4日続伸。21年12月期の営業利益を従来予想の13.14億円から17.16億円(前期実績4.05億円)に上方修正している。下半期の顧客需要が上半期に比べて増加しており、世界的な半導体生産能力逼迫の事業環境で見極めができていなかった生産見通しの具体化が進んだため。テックポイント・インクは5月12日にも業績の上方修正を開示しており、さらなる上振れ見通しが好感されているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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