来週の為替相場見通し=米雇用統計など注目
来週の外国為替市場のドル円相場は、週末の米雇用統計を中心に重要経済指標に相場は左右されそうだ。予想レンジは1ドル=109円30~110円80銭。
今週のドル円相場は、新型コロナワクチンの接種拡大に対する期待が強まるなか、ドルは110円台へとレンジを切り上げる堅調な値動きとなった。来週は3日の米8月雇用統計を筆頭に、重要経済指標の発表が目白押しだ。31日の中国製造業PMIのほか、1日の米8月ADP雇用統計、米8月ISM製造業景況感指数、3日の米8月ISM非製造業景況感指数などが発表される。今晩のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言内容にも左右されるが、特に3日の雇用統計の結果が強含みだった場合、テーパリング(量的緩和縮小)に向けた思惑が一段と強まる可能性がありそうだ。その場合、ドルは一段の上値を試すこともあり得る。