東京株式(前引け)=反落、強弱観対立もやや売り優勢
31日前引けの日経平均株価は前営業日比53円95銭安の2万7735円34銭と反落。前場の東証1部の売買高概算は4億3692万株、売買代金概算は1兆374億円。値上がり銘柄数は902、値下がり銘柄数は1157、変わらずは118銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は強弱感が対立、前日の米国株市場で主要株指数が高安まちまちであったことで気迷いムードが漂うなか、若干売りが優勢の展開となった。グローバル景気の回復期待を背景に海運や鉄鋼など株価指標面で割安感のある市況関連株が買われる一方、新型コロナウイルスの感染拡大が警戒されるなか、陸運や保険、不動産、金融といった内需セクターに売りが目立った。ただ、値下がり銘柄数は全体の53%にとどまっている。売買代金は1兆円台をキープした。
個別ではレーザーテック<6920>が売買代金トップで大幅高、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も商いを伴い高い。日本製鉄<5401>など鉄鋼株が買われ、リクルートホールディングス<6098>も上昇した。インプレスホールディングス<9479>が物色人気、中山製鋼所<5408>、宮越ホールディングス<6620>なども大幅高。半面、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、トヨタ自動車<7203>も冴えない。名村造船所<7014>が大きく値を下げ、ネクソン<3659>も売られた。京王電鉄<9008>、西武ホールディングス<9024>など電鉄株の下げも目立つ。