<マ-ケット日報> 2021年9月10日

市況
2021年9月10日 16時35分

10日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比373円高の3万381円で、2月16日以来の高値をつけてきた。前日の米国株は続落したものの日経平均は昨日の下げで結果的に3万円の大台をキープしたことから強気の買いが早々に復活。メジャーSQも難なく通過し新しくポジションを積みやすくなっている。昨日に決まった緊急事態宣言の延長は材料視されず、引き続き行動規制緩和や次期政権の経済対策を思惑買いする強気相場の過程にある。

昨日の米国市場は新型コロナデルタ株の感染拡大を嫌気した売りが続きダウ平均は4日続落。先月19日以来の3万5000ドル台割れとなった。米国ではこの日航空大手が7-9月業績予想を引き下げた。先日のベージュブックや雇用統計など米景気の鈍化を示唆するものがミクロ、マクロで相次ぎ懸念が広がっている。ダウ平均は一時170ドル高と反発する場面があったが、景気懸念や薬価引き下げ報道などが上値を抑え、上昇の勢いに陰りが出ている様子が伝わってくる。

さて、東京市場は米株安に引きずられることなく日経平均が早くも反発に転じている。世界から見た株価水準の出遅れ感や業績から見た割安感がベースにあり、一度始まった水準訂正相場は一定の水準に達するまでなかなか止まることはなさそうだ。少なくとも2月高値には届かせたい雰囲気はある。足元の過熱感から来週以降の上昇ピッチは緩むだろうが、9月相場は当面押し目買い基調が続くと思われる。(ストック・データバンク 編集部)

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