東京株式(大引け)=65円高、後場終盤に戻り足に転じプラス圏着地
13日の東京株式市場は日経平均が朝方に売り買い交錯となった後はマイナス圏での推移が続いたが、後場終盤に急速に戻り足に転じ、プラス圏で引けた。
大引けの日経平均株価は前営業日比65円53銭高の3万447円37銭と続伸した。東証1部の売買高概算は11億3544万株、売買代金概算は2兆8504億円。値上がり銘柄数は1534、対して値下がり銘柄数は554、変わらずは101銘柄だった。
きょうの東京市場は、前週末の欧米株安を受け買い手控えムードとなっていたが、後場終盤に流れが変わった。日経平均は寄り付きに売り買い交錯だったものの、その後は徐々に下げ幅を広げる展開に。あす予定される米国の重要経済指標の発表を控え、買いポジションを軽くする動きが優勢となり、一時は150円以上安い場面もあった。日経平均は前週末までの2週間で2700円以上の上昇をみせ3万円大台を回復するなどここ米国株市場のNYダウの軟調な動きとは対照的な強調展開をみせていたが、きょうは目先スピード警戒感からの売り圧力も拭えなかった。ところが、下値では押し目買いが厚く、取引終盤には先物を絡め急速に戻り足に転じた。結局、大引けは前週末終値を65円あまり上回る3万400円台で引け、2月16日につけた年初来高値に肉薄した。
個別では、東京エレクトロン<8035>が上値追いを継続、キーエンス<6861>も大きく水準を切り上げた。ルネサスエレクトロニクス<6723>も買いを集めた。川崎汽船<9107>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>なども高い。三井ハイテック<6966>が商いを伴いストップ高に買われたほか、サインポスト<3996>も値幅制限いっぱいに買われた。大真空<6962>が値を飛ばし、新生銀行<8303>も続急伸となった。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、レーザーテック<6920>も安い。トヨタ自動車<7203>が売りに押される展開となり、商船三井<9104>も冴えない。ベイカレント・コンサルティング<6532>が利食い売りに押され、エイチ・アイ・エス<9603>も安い。東京機械製作所<6335>はストップ安に売られた。シルバーライフ<9262>、ザッパラス<3770>などが大幅安。