株価指数先物【引け後コメント】 押し目買い意欲は強く、クレディスイスはショートカバーの動きに

市況
2021年9月15日 18時07分

大阪12月限

日経225先物 30350 -50 (-0.16%)

TOPIX先物 2082.5 -16.5 (-0.78%)

日経225先物(12月限)は前日比50円安の3万0350円で取引を終了。米国株安の影響から利食い先行ながら、寄り付きは3万0250円とシカゴ日経平均先物清算値(3万0135円)を上回って始まった。その後もじりじりと下落幅を広げる展開となり、一時3万0160円まで売られる場面がみられた。ただし、前引けにかけてはショートカバーにより下落幅を縮め、後場に入ると前日比変わらずの3万0400円まで持ち直すなど、押し目買い意欲の強さが窺えた。引けにかけては3万0300円~3万0370円水準での保ち合いで推移した。

指数インパクトの大きいソフトバンクグループ<9984>が一時6%を超える下落となり指数の重荷となった。前場半ば辺りから下落幅を広げており、中国の不動産大手である中国恒大集団のデフォルトリスクへの警戒や、中国の7月小売売上高、8月鉱工業生産がいずれも予想を下回ったことなどが、ショートを仕掛ける動きにつながったようである。

もっとも、国内では次期政権の政策期待のほか、海外勢による日本株比率引き上げへの思惑も根強く、調整局面での押し目買い意欲は強い。目先的に中国リスクが警戒されやすいものの、反対にアジア市場を投資ターゲットとするファンドにおいては日本株比率の上昇につながるといった見方も想定されよう。

また、ソフトバンクグループの需給は悪化傾向にあるが、一方で本日は東京エレクトロン<8035>、エムスリー<2413>、ファーストリテイリング<9983>の強い基調によって、ソフトバンクグループによる日経平均株価への下落インパクトを相殺。

NT倍率は14.57倍に上昇し、一時14.61倍まで切り上げている。上値抵抗線として機能している75日移動平均線水準を明確に上放れてくるようだと、NTショートの巻き戻しの動きが強まりそうだ。また、外部環境の不透明感が強まるようであれば、バリューの利食い、グロースの買い戻しといったリバランスの需給も意識されやすいだろう。

手口面では、日経225先物は大和1390枚、ABNアムロが990枚、シティが730枚、SBIが460枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが1100枚、バークレイズが1060枚、JPモルガンが620枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが1790枚、ゴールマンが1270枚、ABNアムロが720枚、モルガンSが700枚程度の売り越しに対して、BofAが1490枚、みずほが1370枚、野村が1290枚、シティが860枚程度の買い越しだった。クレディスイスはショートカバーの動きに。

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