NY株式:NYダウ236ドル高、景気回復の失速懸念が後退

市況
2021年9月16日 7時00分

米国株式市場は反発。ダウ平均は236.82ドル高の34814.39ドル、ナスダックは123.77ポイント高の15161.53で取引を終了した。新型コロナウイルスのデルタ変異株流行や財政支援の縮小に伴う景気回復の失速懸念が根強く、寄り付き後、小幅下落。しかし、9月NY連銀製造業景気指数が予想のほぼ2倍に上昇したほか、原油高でエネルギー関連株が上昇すると警戒感が緩和し、上昇に転じた。引けにかけて上げ幅をさらに拡大。セクター別では、エネルギーの上昇が目立った一方、消費サービスが下落した。

後払い決済サービスを提供するフィンテック企業、グリーンスカイ(GSKY)はゴールドマンサックス(GS)による同社買収発表を受けて、大きく買われた。バイオのリジェネロン・ファーマシューティカルズ(REGN)は政府が同社製コロナ抗体カクテル「REGEN-COV」を追加で140万回分購入する計画を発表したため、上昇。ソフトウェアメーカーのマイクロソフト(MSFT)は増配や600億ドル規模の自社株買い計画を発表し、上昇した。また、野外グリルメーカーのウェーバー(WEBR)は8月上場後初めて発表した四半期決算で、前年比19%の売り上げ増を発表、通年の見通しも引き上げ、買われた。鉄道会社のカンザスシティー・サザン(KSU)は同業カナディアン・ナショナル・レールウェイ(CNR)が同社買収提案を撤回、カナディアン・パシフィック(CP)による買収合意で、上昇。エネルギー会社のマラソンオイル(MRO)やオキシデンタル(OXY)は原油価格の上昇に連れ買われた。一方、コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)はレストランチェーンのヤムチャイナ(YUMC)がコロナ変異株流行で、第3四半期の業績を下方修正したことを受け、警戒感が広がり売られた。

株式投資家の恐怖心理の度合いを示すVIX指数は再び20を割り込み、18.01まで低下した。

Horiko Capital Management LLC

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《FA》

提供:フィスコ

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