23日の米国市場ダイジェスト:NYダウ506ドル高、経済活動再開に自信広がる

市況
2021年9月24日 7時46分

■NY株式:NYダウ506ドル高、経済活動再開に自信広がる

米国株式市場は上昇。ダウ平均は506.50ドル高の34764.82ドル、ナスダックは155.40ポイント高の15052.25で取引を終了した。中国政府が恒大に目先のドル建て社債のデフォルトを回避するように指示したと報じられ、直近の懸念が緩和し、寄り付き後、上昇。連邦準備制度理事会(FRB)が資産購入ペースを速やかに減速する可能性を示唆したものの、利上げはまだ先になるとの見方に加え、経済活動の再開への投資家の自信が強まり景気循環株中心に買いが再燃し、上げ幅を拡大した。セクター別ではエネルギーや銀行が上昇した一方、公益事業が下落。

レストランチェーンを運営するダーデン・レストランツ(DRI)は好決算や通年の見通し引き上げが好感され、上昇した。また、クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)は10月末までに42の客船の運営を再開すると発表し、上昇。バイオのノババックス(NVAX)は同社製新型コロナワクチンを巡る緊急使用許可を世界保健機関(WHO)に申請したとの報道を受け、買われた。短文投稿サイトのツィッター(TWTR)は、利用者によるビットコインの送受信を認める方針を発表し上昇。

スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)は取引終了後、決算を発表。サプライチェーンの混乱が響き国内の売り上げが伸びず予想を下回る内容が嫌気され、時間外取引で売られている。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:中国金融不安後退でリスク選好の円売り強まる

23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円94銭へ弱含んだのち110円35銭まで上昇して、110円33銭で引けた。米8月シカゴ連銀全米活動指数が予想以上に悪化し、先週分新規失業保険申請件数は増加したため、一時ドル売りが優勢となった。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で早期の資産購入策の縮小や2022年の利上げの可能性を示唆したことを背景に長期金利が一段と上昇すると、ドル買いが再燃した。リスク選好の円売りも支援。

ユーロ・ドルは1.1714ドルから1.1750ドルまで上昇して1,1738ドル引けた。ユーロ・円は128円84銭から129円55銭まで上昇。中国信用不安の後退でリスク選好の円売りが強まった。ポンド・ドルは1.3703ドルから1.3751ドルまで上昇した。

英国中銀は市場の予想通り政策金利や資産購入プログラムの据え置きを決定。ただ、2名のメンバーが資産購入規模縮小を主張したほか、声明で利上げの根拠が強まったもようとの認識が表明されたため、年内利上げ観測も浮上し、ポンド買いに拍車がかかった。ドル・スイスは0.9217 フランまで下落後、0.9253フランまで上昇した。

■NY原油:続伸で73.30ドル、米国株高を意識した買いが入る

NY原油先物11月限は続伸(NYMEX原油11月限終値:73.30 ↑1.07)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+1.07ドルの73.30ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは71.61ドル-73.50ドル。ニューヨーク市場の序盤にかけて71.61ドルまで下げたが、米国株高を意識した買いが入った。将来的な需要増加も想定されており、通常取引終了後の時間外取引では主に73ドル台前半で推移した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 41.69ドル +1.55ドル(+3.86%)

モルガン・スタンレー(MS) 103.55ドル +2.75ドル(+2.73%)

ゴールドマン・サックス(GS)391.86ドル +6.39ドル(+1.66%)

インテル(INTC) 54.03ドル +0.53ドル(+0.99%)

アップル(AAPL) 146.83ドル +0.98ドル(+0.67%)

アルファベット(GOOG) 2836.53ドル +17.76ドル(+0.63%)

フェイスブック(FB) 345.96ドル +2.75ドル(+0.80%)

キャタピラー(CAT) 196.62ドル +5.27ドル(+2.75%)

アルコア(AA) 48.56ドル +0.61ドル(+1.27%)

ウォルマート(WMT) 142.77ドル +0.08ドル(+0.06%)

《ST》

提供:フィスコ

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