ダイセキは大幅反発、資源価格回復寄与し22年2月期営業利益予想を上方修正
ダイセキ<9793>は大幅反発している。前週末1日の取引終了後、22年2月期の連結業績予想について、営業利益を114億円から126億円(前期比23.0%増)へ、純利益を74億円から82億円(同25.7%増)へ上方修正したことが好感されている。
売上高は566億円(同9.8%増)の従来見通しを据え置いたものの、国内鉱工業生産の回復とともに、廃液処理の受注量・工場稼働率が上昇したほか、前年度に急落した原油や鉛など資源価格が回復した影響により、リサイクル製品価格も徐々に上昇し採算が改善していることが寄与する。また、土壌汚染処理事業で、価格競争により採算が悪化した、いわゆる一般的な土壌汚染処理から、コンサルティングの必要な案件である大型インフラ整備関連事業といった利益率重視への営業転換が想定以上に進んでいることも利益を押し上げる。
なお、同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高290億4100万円(前年同期比12.2%増)、営業利益68億2900万円(同36.8%増)、純利益43億1800万円(同37.7%増)だった。