前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2021年10月13日 5時20分

■ライク <2462>  1,821円 (-209円、-10.3%)

東証1部の下落率トップ。ライク <2462> が急反落。11日の取引終了後に発表した第1四半期(6-8月)連結決算が、売上高135億円(前年同期比2.6%増)、営業利益7億5800万円(同9.6%減)、純利益6億3100万円(同50.4%増)と、営業減益となったことが嫌気された。前年同期は登園自粛の影響で稼働率が低下した子育て支援サービス事業が回復に向かい売上高は増収となったものの、同事業で給食費など諸コストが増加したほか、総合人材サービス事業の採算も悪化した。なお、22年5月期通期業績予想は、売上高575億円(前期比5.9%増)、営業利益38億円(同5.3%増)、純利益33億円(同1.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■CRE <3458>  1,941円 (-193円、-9.0%)

東証1部の下落率4位。シーアールイー <3458> が続急落。株価は一時、前日11日に比べ10%超の下落となった。11日取引終了後、公募増資と第三者割当増資を発表しており、1株当たり利益の希薄化を警戒する売りが膨らんだ。公募増資180万2400株と上限27万300株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施する。同時にケネディクス(東京都千代田区)に35万7900株の第三者割当増資も行う。公募増資と第三者割当増資などに伴う調達金額は、約54億1030万円で販売用大型物流施設の開発用地取得資金の一部に充てる見通し。発行済み株式数は最大で約9%増える見込み。発行価格は10月19日から21日のいずれかの日に決定する。

■コスモス薬品 <3349>  17,550円 (-1,580円、-8.3%)

東証1部の下落率5位。コスモス薬品 <3349> が急反落。11日の取引終了後に発表した第1四半期(6-8月)連結決算が、売上高1894億900万円、営業利益85億5600万円、純利益62億4300万円となり、会計基準変更のため前年同期との比較はないものの、前年同期実績との単純比較で営業利益が19.7%減となったことが嫌気された。13店舗の新規出店を行い、新商勢圏への店舗拡大を図った効果もあり、売上高は順調に推移したものの、販管費の増加などが利益を圧迫した。なお、22年5月期通期業績予想は、売上高7500億円、営業利益332億円、純利益250億円の従来見通しを据え置いている。

■ココナラ <4176>  1,811円 (-136円、-7.0%)

ココナラ <4176> [東証M]が急反落。11日の取引終了後、集計中の21年8月期単独業績について、売上高が27億1000万円から27億4600万円(前の期比54.7%増)へ、営業利益が7400万円から8900万円(前の期8000万円の赤字)へ、純利益が3000万円から4100万円(同9400万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したが、株価は前日まで8日続伸していただけに、材料出尽くし感から利益確定売りが出たようだ。業績上振れは、プロダクト機能開発に注力し、マーケティング施策によりマスメディアなどを通したユーザー層の取り込みを推進した結果、「ココナラ」事業の流通高が順調に推移したことなどが要因としている。

■アレンザHD <3546>  1,251円 (-93円、-6.9%)

東証1部の下落率9位。アレンザホールディングス <3546> が急反落。同社は11日大引け後に決算を発表。22年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比23.4%減の45億円に減り、通期計画の64億円に対する進捗率は4年平均の107.1%を下回る70.4%にとどまった。

■物語コーポ <3097>  7,380円 (-520円、-6.6%)

物語コーポレーション <3097> が3日ぶりに急反落。同社は11日取引終了後に、9月度の月次売上高(速報値)を発表。国内直営店とフランチャイズ店をあわせた既存店売上高は前年同月比19.5%減となり、4ヵ月で前年実績を下回ったことがネガティブ視されたようだ。既存店の客数が同19.6%減となったことが影響。部門別の既存店売上高は焼肉が同11.4%減となったほか、ラーメン・お好み焼き・ゆず庵・専門店も苦戦した。

■コーナン <7516>  3,480円 (-195円、-5.3%)

コーナン商事 <7516> が急反落。11日の取引終了後に発表した第2四半期期累計(3-8月)連結決算が、売上高2266億7500万円(前年同期比1.2%減)、営業利益160億3000万円(同25.6%減)、純利益101億1700万円(同20.3%減)と大幅減益となったことが嫌気された。PRO向け資材や工具、リフォーム関連、ペット関連商品は好調に推移したものの、日用品やDIY用品で前期の反動減があったことに加えて、8月の長雨による季節商品の不振が響いた。また、前期に自粛した販売促進に関する費用や新店増加などによる物件費、人件費の増加も響いた。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高4426億円(前期比0.1%増)、営業利益274億円(同11.4%減)、純利益163億円(同12.6%減)の従来見通しを据え置いている。同時に、従来中間・期末各32円の年64円を予定していた配当予想を中間・期末各35円の年70円(前期61円)にするとあわせて発表した。

■ファストリ <9983>  71,110円 (-2,410円、-3.3%)

ファーストリテイリング <9983> が大幅反落。2000円を超える下げで一時7万1000円台前半まで水準を切り下げた。12日は全体相場が先物主導で下値を探る展開となっており、日経平均寄与度の際立って高い同社株はインデックス売りなどの影響も受け、下値を探る展開にある。今月6日の取引時間中にフシ目の7万円大台を割り込む場面があったが、その後は全体相場の戻りに合わせ底入れの動きをみせていた。ただ、今週14日に21年8月期の本決算発表を控えており、「マーケットの注目度も高く、決算またぎでは実需の買いを入れにくいタイミングにある」(国内証券ストラテジスト)という。

■スタ・アリス <2305>  2,190円 (-51円、-2.3%)

スタジオアリス <2305> が8日続落。11日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3-8月)連結決算は、売上高175億5900万円(前年同期比28.8%増)、営業利益16億2400万円(前年同期5億6400万円の赤字)、最終利益8億4900万円(同9億8000万円の赤字)と営業損益が大幅に黒字転換し、これを受けて朝方は高く始まったものの、その後は材料出尽くし感からマイナスに転じている。前年同期は新型コロナウイルス感染症の拡大防止を目的とした緊急事態宣言の発出に伴う全店舗の臨時休業があったものの、今期は臨時休業が一部地域の店舗に限られたことや、営業可能店舗で七五三撮影や成人式撮影・振袖レンタルサービス「ふりホ」の予約獲得、前撮り撮影に注力したことが寄与した。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高424億6000万円(前期比16.8%増)、営業利益50億円(同5.7%増)、最終利益26億5000万円(同8.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■コーテクHD <3635>  5,010円 (-80円、-1.6%)

コーエーテクモホールディングス <3635> が反落。11日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、売上高が320億円から370億円(前年同期比59.9%増)へ、営業利益が120億円から160億円(同89.4%増)へ、純利益が150億円から180億円(同52.0%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、下値ではこれを好材料視した買いが入ったようだ。パッケージゲームでリピート販売が堅調だったことや、スマートフォンゲームでサービス開始から1周年を迎えた「三國志 覇道」が引き続き好調に推移したことが貢献した。また、IP許諾によるロイヤルティー収入も引き続き高い水準で推移したとしている。

■ホクト <1379>  1,958円 (-22円、-1.1%)

ホクト <1379> が5日ぶりに反落。11日取引終了後に発表した9月の月次売上高(速報)が前年同月比1.7%減の45億5300万円と7ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。なお、計画の50億6900万円に対しては約1割下回った。

※12日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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