話題株ピックアップ【夕刊】(3):JCRファ、カプコン、リヒトラブ

注目
2021年10月19日 15時21分

■住友ベークライト <4203>  4,995円  +85 円 (+1.7%)  本日終値

住友ベークライト<4203>が4日続伸。この日、有機溶媒を使用せずにVOC(揮発性有機化合物)を大きく低減した完全水溶性レゾール型フェノール樹脂を開発したと発表。フェノール樹脂に含まれる残存原料であるフェノール、ホルムアルデヒドを0.1%未満まで低減し、残存フェノール、ホルムアルデヒドに由来する各種法規制にも非該当となることで、これまで法規制によりフェノール樹脂の使用が忌避されていた分野へも熱硬化性の環境対応プラスチックとして提供できるとしている。

■JCRファーマ <4552>  2,893円  +48 円 (+1.7%)  本日終値

JCRファーマ<4552>は反発。18日の取引終了後、独自の血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を適用したムコ多糖症2型(ハンター症候群)治療酵素製剤JR-141(パビナフスプ アルファ)について、欧州医薬品庁(EMA)からPRIMEの指定を受けたと発表。EMAのPRIME指定は、アンメットメディカルニーズ(いまだ有効な治療方法がない疾患に対する医療ニーズ)を対象とした医薬品の開発支援を強化するためのスキーム。JR-141は現在、米国、ブラジル、欧州でグローバル臨床の第3相試験開始に向けた準備を進めているが、PRIME指定により欧州での製造販売承認申請時に迅速審査の対象になる可能性がある。なお、同件に関する22年3月期業績への影響はないという。

■カプコン <9697>  3,250円  +35 円 (+1.1%)  本日終値

カプコン<9697>は4日続伸。マルチプラットフォーム向けタイトル「モンスターハンター:ワールド」が全世界で販売本数が2000万本を突破し、同社史上最高の販売本数を達成したと発表。「モンスターハンター」シリーズは、雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かうハンティングアクションゲーム。2018年1月に発売してから3年以上にわたり、デジタル販売の推進に加えて、その後に配信された有料の大型拡張コンテンツ「モンスターハンターワールド:アイスボーン」との相乗効果によりグローバルで展開したことが寄与し、同社史上最高の販売本数を達成した。

■ジャフコ グループ <8595>  7,360円  +50 円 (+0.7%)  本日終値

ジャフコ グループ<8595>が3日続伸。同社は18日引け後、管理・運営する「ジャフコSV6投資事業有限責任組合」および「ジャフコSV6-S投資事業有限責任組合」を通じてインフォメーションサービスフォース(東京都新宿区)に戦略的パートナーとして資本参加したと発表。インフォメーションサービスフォースは、エンジニアリング・サービスや会計・販売ソフトの販売などを手がけている。ジャフコでは経営支援のほか、ネットワーク、ベンチャーが有する最先端テクノロジー・サービスへの知見を提供することで、成長をサポートするとしている。

■ティーケーピー <3479>  1,867円  -74 円 (-3.8%)  本日終値

ティーケーピー<3479>が続落。SBI証券は18日、投資判断「買い」を継続した一方で、22年2月期から24年2月期までの営業利益予想を下方修正し、目標株価を3570円から3100円へ引き下げたことが嫌気された。SBIでは、上期(3~8月)は傘下の日本リージャスが展開するレンタルオフィスの稼働率低下により5億円の営業損失(前年同期比では15億円改善)となったが、貸会議室の坪あたり売上高の回復などによって、第2四半期(6~8月)は営業黒字に転換していると注目。コロナ禍の影響による回復遅れから22年2月期以降の業績予想を引き下げるものの、24年2月期には会社基準EBITDA(のれん償却費などを含む)が20年2月期の過去最高益水準に回復すると予想している。

■JBR <2453>  1,106円  -43 円 (-3.7%)  本日終値

ジャパンベストレスキューシステム<2453>が大幅反落。18日の取引終了後、集計中の21年9月期連結業績予想について、売上高が145億円から134億6000万円(前の期比11.6%増)へ、営業利益が16億5000万円から14億円(同2.3%増)へ、純利益が11億円から5000万円(同95.0%減)へ下振れて着地したようだと発表。アクトコールとTSUNAGUの子会社化に伴い、取得価額及び計上されるのれん評価額の差額9億9500万円を減損損失として計上したためという。また、あわせて期末配当予想を8円から9円とした。

■SUBARU <7270>  2,294.5円  -51 円 (-2.2%)  本日終値

SUBARU<7270>は反落。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「10月の国内生産で、当初計画から4割減産する見通しであることが分かった」と報じられており、これが弱材料視されたようだ。記事によると、世界的な半導体の供給不足や、新型コロナウイルス禍で東南アジアからの部品調達に支障が出ていることが影響したとあり、11月も当初計画から2割程度減産する見込みだという。ただ、株価は前日まで8日続伸しており、利益確定売りの側面も強いようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  2,030円  -10 円 (-0.5%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>は売り買い交錯。前日はマドを開けて5日移動平均線を上放れたが、きょうは目先利益確定の売りにやや売りに押されているもののしっかりした値動きを維持している。外国為替市場で1ドル=114円台前半の推移と円安水準でのもみ合いが続いており、輸出セクターのなかでも際立って為替感応度の高い同社にとって為替メリットが期待される状況にある。一方、前日に同社は豊田通商<8015>と共同出資で米国に自動車用電池工場を新設することを発表し注目を集めている。これに合わせて米国で2030年までに電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)など電動車向け電池の生産に約3800億円を投じることも発表しており、同社の電動車戦略への取り組みが加速していくとの見方も株価の刺激材料となっている。

■リヒトラブ <7975>  2,102円  +400 円 (+23.5%) ストップ高   本日終値

リヒトラブ<7975>が急騰。18日の取引終了後、11月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表。投資単位の水準を引き下げることで株式の流動性の向上を図り、投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。効力発生日は12月1日。

■インバウンドテック <7031>  3,490円  +500 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

インバウンドテック<7031>がストップ高。同社は18日取引終了後、飲食店・医療施設を中心とした予約プラットフォーム展開の国内大手であるEPARK(東京都港区)と合弁事業契約を締結し、その100%子会社で音声予約・通話システム開発・運営のOmniGrid(東京都豊島区)を子会社化すると発表。クラウドをベースとした安定収益と音声技術の開発ノウハウを取得するとともに、これをきっかけに広範な顧客基盤を持つEPARKと合弁事業を展開することで、コロナ後のインバウンド需要へのアプローチ先を確保することが目的。24時間多言語コンタクトセンターや、インバウンドテックが開発する人工知能(AI)などを利用した新規サービスのビジネスシナジー(相乗効果)の創出を目指すとしている。取得価額は9億4450万円で、発行済み株数の65%を11月1日に取得する。

●ストップ高銘柄

シー・エス・ランバー <7808>  2,882円  +500 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値

倉庫精練 <3578>  701円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値

グローバルウェイ <3936>  5,310円  +705 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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