26日の米国市場ダイジェスト:NYダウ15ドル高、良好な企業決算や消費者信頼感の改善を好感
■NY株式:NYダウ15ドル高、良好な企業決算や消費者信頼感の改善を好感
米国株式市場は続伸。ダウ平均は15.73ドル高の35756.88ドル、ナスダックは9ポイント高の15235.71で取引を終了した。良好な企業決算を好感し、寄り付き後、上昇。その後、利益確定売りやソーシャル・ネットワーキング・サイト運営のフェイスブック(FB)の下落が全体指数を押し下げる局面もあった。しかし、押し目からは10月消費者信頼感指数の改善で、第4四半期の景気回復を期待した買いも強く、底堅く推移。ダウ平均株価は連日史上最高値を更新して引けた。セクター別では運輸、半導体・同製造装置が上昇した一方で、資本財が下落。
貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は配送料の値上げが奏功し、第3四半期決算で利益、売上高とも市場予想を上回ったと同時に、通期の調整後営業利益見通しを引き上げ上昇した。また、技術・金融サービスのゼネラル・エレクトリック(GE)も第3四半期決算で利益が予想を上回り、通期業績予想を上方修正し上昇。半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)はフェイスブックのデータやネットワーク再構築計画が売り上げ増に繋がるとの期待に買われた。また、オンラインギャンブルのドラフトキング(DKNG)は英国の同業エンティン(ENT)買収交渉を進めない意向を示し上昇。一方、防衛のロッキード・マーチン(LMT)は四半期決算で利益が予想を下回り、来年の見通しを引き下げたことが嫌気され売られた。
検索グーグルを運営するアルファベット(GOOGL)、ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)は取引終了後に決算を発表。内容は概ね予想を上回りそれぞれ時間外取引で上昇している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米10月消費者信頼感指数は予想外の上昇、ドル強含み
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円94銭から114円31銭まで上昇し、114円16銭で引けた。米10月リッチモンド連銀製造業指数や9月新築住宅販売件数が予想を上回ったほか、10月消費者信頼感指数が低下予想に反して9月から上昇したため、景気回復期待が強まり金利上昇に伴うドル買いが強まった。その後、財務省が実施した2年債入札結果を受けて長期金利が伸び悩むとドル買いは一服した。
ユーロ・ドルは1.1622ドルへ強含んだのち、1.1585ドルまで反落し、1.1599ドルで引けた。ロンドンフィキシングにかけてユーロ売りが強まった。ユーロ・円は132円67銭まで上昇後、132円25銭まで反落。ポンド・ドルは1.3810ドルから1.3758ドルまで下落。英中央銀行の11月利上げ観測が後退し、ポンドの売り戻しが優勢となった。ドル・スイスは0.9190フランへ弱含んだのち0.9210フランまで上昇した。
■NY原油:強含みで84.65ドル、10月米消費者信頼感指数は予想外の改善
NY原油先物12月限は強含み(NYMEX原油12月限終値:84.65 ↑0.89)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+0.89ドルの84.65ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは82.97ドル-84.88ドル。10月CB消費者信頼感指数の予想外の改善を好感した買いが入ったようだ。ニューヨーク市場の中盤にかけて84.88ドルまで買われた。需要増加の思惑が強まり、原油先物は底堅い動きを見せた。通常取引終了後の時間外取引では主に84ドル台半ばで推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 47.96ドル +0.45ドル(+0.95%)
モルガン・スタンレー(MS) 103.47ドル +1.56ドル(+1.53%)
ゴールドマン・サックス(GS)417.61ドル +2.86ドル(+0.69%)
インテル(INTC) 48.28ドル -1.13ドル(-2.29%)
アップル(AAPL) 149.32ドル +0.68ドル(+0.46%)
アルファベット(GOOG) 2793.44ドル +17.98ドル(+0.65%)
フェイスブック(FB) 315.81ドル -12.88ドル(-3.92%)
キャタピラー(CAT) 199.64ドル -2.57ドル(-1.27%)
アルコア(AA) 49.55ドル -1.62ドル(-3.17%)
ウォルマート(WMT) 148.75ドル -1.31ドル(-0.87%)
《ST》