9日の株式相場見通し=反発、米株高受け出遅れ修正の買い
9日の東京株式市場は主力株をはじめ堅調な値動きが想定され、日経平均は3日ぶり反発に転じそうだ。前日の欧州株市場ではフランスが過去最高値を更新したもののドイツは小幅ながらマイナスで引けるなど高安まちまちだった。米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数ともに上昇し史上最高値更新基調が続いている。特に半導体関連などの強さが目立つ。ナスダック指数は終盤急速に値を消しマイナス圏に沈む場面もあったが持ち直し、結局11連騰と押し目待ちに押し目なしの展開となっている。米議会下院が前週末5日に1兆ドル規模のインフラ投資法案を可決したことで、経済回復への期待が物色意欲を後押しした。東京市場ではここ米国株と比較して上値の重い展開が続いていたが、相対的な出遅れ感から買いが優勢となる可能性が高い。個別では最大1兆円の自社株買いの実施を発表したソフトバンクグループ<9984>が上昇し、全体指数に貢献するとみられる。
8日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比104ドル27セント高の3万6432ドル22セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同10.769ポイント高の1万5982.357だった。
日程面では、きょうは9月の毎月勤労統計調査、10月の景気ウォッチャー調査、30年国債の入札など。また。東証2部に日本調理機<2961>が新規上場する。海外では11月のZEW独景況感指数、10月の米生産者物価指数(PPI)、米10年債の入札など。