シュッピン---2Q売上高は31.8%増、営業利益は147.7%増、主軸となるカメラ事業および時計事業が好調に推移

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2021年11月9日 11時36分

シュッピン<3179>は8日、2022年3月期第2四半期(21年4月-9月)決算を発表した。売上高が前年同期比31.8%増の189.72億円、営業利益が同147.7%増の13.15億円、経常利益が同146.3%増の13.51億円、四半期純利益が同157.7%増の9.33億円となった。

カメラ事業の売上高は前年同期比17.2%増の121.33億円となった。セグメント利益は「AIMD」による売上総利益率の改善と販売費及び一般管理費を圧縮し、同47.5%増の13.53億円となった。従来の販売施策の他に、「AIMD」の本格稼働等により、一ヶ月での価格変動プッシュ配信が100万件まで増やすことが可能となり、顧客との取引機会の増大が図られた。また、フォトシェアリングサイト「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」では、写真投稿累計枚数が20万枚を突破し、LINE公式アカウントでも友だち登録数が順調に増加している。これらにより、EC売上高は前年同期を大きく上回り、店舗でも回復傾向が現れてきている。

時計事業の売上高は前年同期比82.4%増の62.42億円、セグメント利益は売上高増加に伴なう販売費等の増加があったが、売上総利益率の高い中古売上高の構成が上がり、売上総利益率が改善したことにより、同231.6%増の3.71億円となった。戦略的商品ラインナップの拡充として、人気ブランド「ROLEX」の買取強化による国内最大級の在庫量とECサイトでの圧倒的な品揃えに注力し集客力を向上させている。店舗ではインバウンド需要の回復が顕著で、全体の売上高増加に寄与している。また、腕時計専門店「GMT」としての開業15周年記念イベントによる集客、レディース腕時計専門店「BRILLER」ではSNSを中心とした情報発信によって認知度も高まった。

筆記具事業の売上高は前年同期比13.0%減の1.83億円、セグメント損失は0.01億円(前年同期は0.15億円の損失)となった。メーカーとの協業によるオリジナル商品の企画・販売については継続実施し、「KINGDOM NOTE」でしか手に入らない万年筆、インク、ペンケース等のアイテム数を増量させ差別化を図った。また、移転リニューアル1周年記念セール等のイベントも実施してきたが、緊急事態宣言発出のなか、従業員の安心安全確保と営業戦略に基づいた業務時間の短縮を実行し、生産性を一時的に低下させた。

自転車事業の売上高は前年同期比1.2%増の4.12億円、セグメント利益は自社ECサイトでの各種施策とコンテンツの拡充により、他社サイト利用の同社顧客を自社サイトへ誘導したことによる利用手数料等の抑制などで、同37.4%増の0.25億円となった。健康志向の高まりと昨年からのウイルス感染防止対策の為に移動手段が変化したことによる需要の高まりも一巡し、売上高の伸長は落ち着いてきたが、スマホアプリによる日常的な情報発信や自転車専門サイトでの広告宣伝とインドアトレーニング関連、人気メーカーの各種パーツやサイクルコンピューター等の商品仕入は継続的に注力し品揃えを充実させた。

2022年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比14.3%増の388.31億円、営業利益が同23.7%増の19.96億円、経常利益が同23.5%増の20.05億円、当期純利益が同27.6%増の13.63億円とする8月4日に上方修正した業績予想を据え置いている。

《ST》

提供:フィスコ

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