ヨコオ---2Qは2ケタ増収、回路検査用コネクタが旺盛な半導体検査需要を背景に好調に推移

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2021年11月12日 11時43分

ヨコオ<6800>は10日、2022年3月期第2四半期(21年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比14.2%増の309.69億円、営業利益が同2.3%減の20.03億円、経常利益が同28.3%増の22.02億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同20.0%増の15.26億円となった。

車載通信機器の売上高は前年同期比21.8%増の188.43億円、セグメント損失は4.88億円(前年同期は3.45億円の損失)となった。主力製品であるシャークフィンアンテナ/GPSアンテナをはじめとする自動車メーカー向けアンテナの国内・海外販売及びETCアンテナなど国内向けを主とする製品の販売は、第2四半期における自動車減産に伴う受注減により減少したが、前年同期比では第1四半期の反動増により上回った。

回路検査用コネクタの売上高は前年同期比10.4%増の75.40億円、セグメント利益は同38.2%増の17.55億円となった。主力製品である半導体後工程検査用治具の販売は、ロックダウンに伴うマレーシア工場の稼働制限による一部生産遅れなどがあったものの、ロジック半導体検査用ソケット・高周波検査対応ソケットの順調な受注増及び新規量産立上げなどにより、前年同期を上回った。半導体前工程検査用治具の販売も、周辺機器を含めてワンストップソリューションでサービスを提供するターンキービジネスが順調に拡大したことなどにより、前年同期を上回った。また、高周波電子部品検査用MEMSプローブカード(YPX)の販売も、5G対応スマートフォンの普及を背景に受注が大幅に増加し、前年同期を上回った。

無線通信機器の売上高は前年同期比4.6%減の45.85億円、セグメント利益は同34.6%減の7.36億円となった。微細スプリングコネクタを中核製品とするファインコネクタ事業は、半導体不足の影響やアセアン地域における新型コロナウイルス感染再拡大による顧客の生産調整などの影響により、第2四半期において、POS端末向けやワイヤレスイヤホンなどウェアラブル端末向けの販売が減少したことなどから、売上高は前年同期を下回った。メディカル・デバイス事業は、ユニット製品販売が堅調に推移し、医療現場の逼迫緩和に伴い部品販売の落ち込みが改善しつつあるものの、第1四半期の売上減をカバーするには至らず、売上高は前年同期を下回った。

2022年3月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比10.0%増(前回予想比1.5%増)の660.00億円、営業利益が同3.5%減(同13.8%減)の50.00億円、経常利益が同7.9%減(同6.7%減)の49.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.6%減(同10.4%減)の34.50億円としている。

《YM》

提供:フィスコ

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