注目銘柄ダイジェスト(前場):トレードワークス、アトラエ、サンバイオなど
SMC<6273>:72330円(+1630円)
大幅反発。野村証券は投資判断「Buy」継続で、目標株価を81400円から84800円に引き上げた。増産による利益率上昇を従来以上に見込むことで業績予想を増額修正。外部環境は、空圧機器需要が世界で堅調なことや、中国で半導体、自動車向け(EV含む)を中心に受注が高水準であることから良好と指摘。また、短納期で供給する強みが相対的に維持され、欧州でシェアが上昇するなど固有の成長要因があることに注目。そのほか、高い利益率など利益創出力も評価している。
GMOPG<3769>:15910円(+540円)
大幅続伸。岩井コスモ証券は投資判断「A」継続で、目標株価を16000円から18000円に引き上げた。動画配信、物販、公共料金などのeコマース向けオンライン決済代行サービスの拡大が続き、22年9月期は2割超の営業増益で過去最高業績を更新すると予想。また、BNPL(後払い決済サービス)導入に向けた決済支援サービスの拡大も続くなか、キャッシュレス決済市場の拡大が同社の中長期的な支援材料に繋がるとみている。
アトラエ<6194>:2591円(+225円)
急伸。17日午前9時頃、観光庁が推進する「新たな旅のスタイル」の企業と地域によるモデル事業に静岡県中部地域局とともに採択されたと発表。静岡県内各地域の特色を活かしたワーケーションを3回実施予定。今回の事業では、さまざまな人が当該地域をワーケーションで訪れることができるよう、地域の特色を活かしたモデルプランについて検証し、コンテンツの磨き上げや情報発信の強化を図るとしている。また、地域の活性化・就業支援・人流拡大等のサポートなども行うもよう。
フルサト・マルカHD<7128>:2086円(+48円)
大幅続伸。未定としていた2021年12月期の業績予想を発表、営業利益は12.5億円になる見通しとした。年間配当は12.5円で実施する方針。配当性向35%程度を基本とし、最低年間15円の安定配当に努めるとしている。また、22年12月期の配当については、フルサト工業株式会社と株式会社マルカの経営統合による設立・上場を記念して、普通配当に加え、1株当たり50円の記念配当を期末に予定している。
日東電<6988>:8830円(+270円)
大幅反発。SMBC日興証券は投資判断を「2」から「1」へ、目標株価を930円から11000円に引き上げた。収益源の多様化により、ディスプレイのサイクルに反して23年3月期も増益が可能とみること、核酸医薬のCMO(受託製造)について業績上振れが期待できること、株主還元に拡大余地があることなどを理由として挙げている。
トレードワークス<3997>:1037円(+150円)
ストップ高。コネクテッドコマース(東京都渋谷区)と業務提携すると発表している。コネクテッドコマースはリアルとデジタルを融合させた実店舗の運営に加え、ECサイトなどを開発するベンチャー企業。業務提携により、コネクテッドコマースのリアル×デジタル体験型店舗のUXとECプラットフォーム全般のシステム開発・技術提供を行うほか、両社でライブコマースプラットフォームやAR/VRを活用した新サービスを行う予定。
ティアンドエス<4055>:4230円(+85円)
大幅に7日続伸。21年11月期の期末配当を従来予想の6.75円から8.00円(前期末実績は13.50円、1対2の株式分割前換算)に増額修正している。年間配当も同額。10月15日に公表した業績修正を踏まえ、配当性向10%程度を目途として見直した。ティアンドエスは同日、システム受託開発案件の受注が増加しているとして通期の営業利益予想を3.22億円から4.05億円(前期実績3.04億円)に引き上げていた。
サンバイオ<4592>:1271円(+50円)
大幅に4日続伸。米再生医療企業のD&Pと業務提携契約を締結したと発表している。D&Pが研究している食道再生インプラントの開発及び商業化のためにサンバイオのMSC2細胞を使用するライセンスを非独占的かつ譲渡不可の条件で供与する。サンバイオは食道再生インプラントの日本での商業化の権利とアジア地域での商業化の優先交渉権を取得する。MSC2細胞は炎症性疾患を適応疾患とする医薬品候補。
《ST》