ユーロ週間見通し:軟調推移、一時128円を下回る

通貨
2021年11月20日 14時41分

■軟調推移、新型コロナウイルスの感染再拡大を嫌気

今週のユーロ・ドルは、軟調推移。ドイツ、オーストリア、オランダなどでの新型コロナウイルス感染再拡大による行動制限の再導入を受けて、ユーロ圏の経済回復抑制への懸念からユーロ売りになった。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が金融引き締めを急がないと発言したことも、ユーロ売り・米ドル買いを促す一因となった。取引レンジ:1.1250ドル-1.1464ドル。

■伸び悩みか、ユーロ圏の金利先高観は後退

来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)は来年の物価上昇に懐疑的な見方を示しており、早期利上げ観測の後退でユーロは売られやすい展開となりそうだ。新型コロナウイルスの感染再拡大も嫌気されそうだ。1.12ドル台では押し目買いの興味が残されているものの、ユーロの反発は限定的となりそうだ。

予想レンジ:1.1200ドル-1.1350ドル

■軟調推移、一時128円を下回る

今週のユーロ・円は軟調推移。欧州での新型コロナウイルス感染再流行がユーロ圏域内の回復を抑制するとの懸念からユーロ売りが先行。その後も、オーストリアが「22日から全土ロックダウン」と発表、また、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が「時期尚早な引き締めに急ぐべきではない」、「インフレ圧力が徐々に和らぐと確信」と述べたことを受けて、ユーロ・円は一時128円を下回った。取引レンジ:127円98銭-130円60銭。

来週のユーロ・円は、もみ合いか。欧州中央銀行(ECB)は来年の物価上昇に懐疑的で、緩和政策を長期間維持するとの見方からユーロは買いづらい展開となりそうだ。また、域内での新型コロナウイルスまん延で経済への影響が懸念され、ユーロ売り要因になりやすい。一方、原油高一服で日本経済の持ち直しを期待した円売りが強まる可能性があることから、ユーロ・円は主に129円近辺でもみ合う可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・23日:11月マークイット製造業PMI(10月:58.3)

・23日:11月マークイットサービス業PMI(10月:54.6)

予想レンジ:127円50銭-130円00銭

《FA》

提供:フィスコ

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