レーザーテック大商い、強弱観対立し売り買い錯綜のなか売買代金で群を抜く
レーザーテック<6920>は売り買い交錯のなか3万円大台攻防の様相をみせている。株価はやや売りに押される展開で一時2万9000円台に沈む場面もあったが、押し目買いでその後は下げ渋っている。注目されるのは同社の売買代金で午前11時過ぎの時点で既に800億円を超え、全市場を通じ断トツの水準をこなしている。前日の米国株市場では米長期金利の上昇が一服したことで、ハイテクセクターには追い風となり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶりに反発に転じた。世界的な半導体不足が取り沙汰されるなかも、ここ最近はDRAMスポット価格が下落基調にあるなど需給面の緩みも意識されるが、アナログやパワー半導体需要は依然として旺盛な需要を背景に供給不足の状態が継続しており、目先強弱観が対立している。