東京株式(前引け)=小幅続落、売り一巡後買い戻され一時プラス圏
29日前引けの日経平均株価は前営業日比5円13銭安の2万8746円49銭と小幅続落。前場の東証1部の売買高概算は7億505万株、売買代金概算は1兆5884億円。値上がり銘柄数は643、対して値下がり銘柄数は1443、変わらずは92銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、朝方はリスク回避の売りに押され日経平均は大幅続落でスタートしたが、売り一巡後は空売り買い戻しや値ごろ感からの押し目買いが入り、急速に下げ渋る展開となった。アジア株は総じて軟調な値動きだが、米株価指数先物が高く推移していることを受け安心感が広がり、ハイテク系の主力株中心に買いが優勢となった。取引時間中は一時プラス圏に切り返す場面もあったが、前引け時点ではわずかに前週末終値を下回って着地している。もっとも、中小型株には売りが目立ち値下がり銘柄数は値上がり銘柄数を800も上回っている。
個別では売買代金トップのレーザーテック<6920>が朝安から大きく切り返し1500円超の上昇をみせたほか、東京エレクトロン<8035>も切り返し急となった。任天堂<7974>も大きく上値を追った。日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も買われた。シンプレクス・ホールディングス<4373>が急騰、ブイキューブ<3681>も値を飛ばした。日本電子<6951>も高い。半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調、オリエンタルランド<4661>も売られた。JR東海<9022>なども安い。ジャステック<9717>が急落、中越パルプ工業<3877>も大幅安。木村化工機<6378>も大きく値を下げた。