注目銘柄ダイジェスト(前場):ジャステック、レナサイエンス、シンプレクスHDなど
ブイキューブ<3681>:1239円(+82円)
大幅反発。新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」の確認、各国への感染者の広がりを受けて、あらためて経済活動の制限を意識し、テレワークへの関心も高まる状況となっているもよう。先週末には、昨年12月高値からの下落率が70%を超える水準まで株価も調整しており、リバウンド余地の大きさなども意識される形とみられる。
郵船<9101>:7700円(+330円)
大幅反発。大手海運株軒並み高で、海運セクターは本日逆行高の展開になっている。先週末のバルチック指数は3.3%の上昇となるなど、目先の海運市況の底打ち感も意識される状況に。また、コロナ感染拡大がコンテナ船市況大幅上昇のきっかけにつながったとの見方も多く、南アフリカにおける新型コロナウイルス変異種の確認が、思惑材料視される形にもなっているもよう。
ジャステック<9717>:1050円(-142円)
大幅続落で下落率トップ。本日は11月末の権利落ち日となっている。同社は年1回配当で、11月末に50円配を計画している。前日終値ベースで配当利回りは4.2%と高水準、配当権利落ちによる処分売りの動きが優勢になっているようだ。第3四半期までの営業利益進捗率が低水準であり、業績下振れ懸念が拭えないことなども、処分売りの動きを急がせる形とみられる。
OLC<4661>:18265円(-530円)
大幅続落。南アフリカで確認された新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」について、欧州各国のほか、カナダなど北米でも感染が確認されたと伝わっている。強い感染力などが指摘されており、国内でもあらためて行動を制限するような流れが強まっていくとの懸念が優勢になっている。空運株やJR各社などの旅行・関連株は本日も売りが優勢の展開に。
シンプレクスHD<4373>:2940円(+285円)
大幅反発。SMBC証券では投資判断を新規に「1」、目標株価を3700円としている。4月にコンサルティングフォームを設立、DXコンサルティング事業の売上成長に加え、コンサルティングを起点として発掘したシステム開発需要を既存事業が取り込むことで、安定した高い利益成長を実現すると評価しているもよう。22年3月期から3 年間の予想EPS 成長率は年率16.1%と予想している。
アミタHD<2195>:4145円 カ -
ストップ高買い気配。12月31日(実質的には30日)を基準日として1株につき5株の割合で分割すると発表している。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性向上と投資家層の更なる拡大、株主数の増加を図ることが目的。株式分割に伴い、発行可能株式総数を240万株から1200万株に引き上げる。気配値が節目の4000円を上回ったことも投資家の先高期待を強めているようだ。
旅工房<6548>:1056円(-21円)
大幅に8日続落。南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異株が見つかったことを受け、旅行関連企業の業績改善が遅れるとの見方から売られている。報道によると、欧州に加えてオーストラリアでも感染者が確認された。各国はアフリカ南部からの入国を制限する措置を決め、日本も27日から南アや周辺国など計6カ国を対象に水際対策を強化した。HANATOUR JAPAN<6561>やベストワンドットコム<6577>なども売り優勢となっている。
レナサイエンス<4889>:972円(+95円)
大幅に続伸。ニプロ<8086>と糖尿病治療での最適なインスリン投与量を算出するAIアルゴリズムを搭載した医療機器システムの開発で共同研究契約を締結すると発表している。両社で新規医療機器システムの共同開発と事業化の可能性を検討する。レナサイエンスはニプロから共同研究費として0.10億円を受領する。レナサイエンスは現在、東北大学と共同でインスリン製剤の投与単位を予測する研究・開発を進めている。
《ST》