JALなど買われる、景気敏感株買い戻しの流れに乗り「空運」が値上がり首位に
日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>がいずれも上値指向を強めている。両銘柄とも新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の感染拡大懸念から、11月下旬から急速に下値を探る展開を強いられていた。しかし足もとでは空売りの買い戻しでリバウンドに転じている。前日の米国株市場では景気敏感株への買いが顕著となりNYダウが今年最大の上げ幅を記録した。オミクロン株は感染力こそ強いものの軽症が多いことも確認されており、これを受けて行き過ぎた不安心理の後退から売り込まれた景気敏感セクターを買い戻す動きを誘発、ボーイング<BA>が3.7%高に買われるなど戻り足を強めた。東京市場でもこれに追随する動きで「空運」は業種別騰落で、東証1部33業種中、値上がり率首位となっている。