株価指数先物【昼のコメント】 2万8500円水準が心理的な支持線として意識される

市況
2021年12月10日 12時10分

日経225先物は11時30分時点、前日比170円安の2万8510円(-0.59%)前後で推移。寄り付きは2万8560円とシカゴ日経平均先物清算値(2万8570円)にサヤ寄せする格好から売り先行で始まった。その後、2万8630円まで下落幅を縮める場面が見られたものの、中国恒大を巡る中国の不動産リスクが警戒されてショートの動きが強まると、アジア市場の開始前には2万8420円まで下げ幅を広げた。ただし、上海総合、ハンセン指数ともに小幅な下げで始まったことから、前引けにかけてはショートカバーが入る格好で持ち直している。

SQ値は概算で2万8523円30銭となった。そのため、5日移動平均線が位置する2万8500円水準が心理的な支持線として意識されそうだ。

アジア市場の動向次第では再びショートの動きが強まる可能性はあるものの、11月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えてオーバーウイークのポジションは取りづらいと考えられ、引けにかけてはカバーの動きに向かわせよう。

なお、NT倍率は先物中心限月で朝方こそ14.36倍に低下する場面も見られたが、その後は14.42倍と上昇に転じた。ヘッジを考慮しつつ、CPI通過後のアク抜けを想定した、NTロングによるスプレッド狙いの動きも入りやすいようだ。

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