話題株ピックアップ【昼刊】:タムラ、キョウデン、パソナG

注目
2021年12月27日 11時41分

■タムラ製作所 <6768>  738円  +100 円 (+15.7%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位

タムラ製作所<6768>がストップ高カイ気配となっている。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は24日、「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」で酸化ガリウムショットキーバリアダイオードの製品化開発に取り組むノベルクリスタルテクノロジー(埼玉県狭山市)が、アンペア級・1200V耐圧の「酸化ガリウムショットキーバリアダイオード(SBD)」を開発したと発表。ノベルクリスタルテクノロジーは、タムラのカーブアウトベンチャー及び情報通信研究機構(NICT)の技術移転ベンチャーとして設立された経緯があることから、これが刺激材料となっているようだ。この開発は、世界初となる画期的なもので、パワーエレクトロニクスの低価格化や高性能化につながる1200V耐圧の酸化ガリウムSBDの製品化が大きく前進することになるという。また、太陽光発電向けパワーコンバータ、産業用汎用インバーターや電源などのパワーエレクトロニクス機器の効率向上や小型化により、自動車の電動化や空飛ぶ車などの電気エネルギーの効率利用への貢献にも期待ができるとしている。

■キョウデン <6881>  714円  +44 円 (+6.6%)  11:30現在

キョウデン<6881>が大幅高で5連騰、一気に700円台を回復した。11月22日つけた年初来高値727円奪回を視野に入れている。産業機器向けや車載向けなどプリント配線基板を展開し高水準の需要を獲得し、22年3月期営業利益は前期比73%増の41億円と急拡大を見込み、続く23年3月期は過去最高利益45億5200万円に16年ぶりに肉薄する可能性も意識されている。パワー半導体分野では高速厚銅めっき技術を用いた高放熱基板の開発に成功しているほか、EV関連ではワイヤレス給電対応の銅コイル基板の量産対応を開始していることで、マーケットの注目を集めている。

■ほくほくFG <8377>  848円  +43 円 (+5.3%)  11:30現在

ほくほくフィナンシャルグループ<8377>が大幅反発している。前週末24日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。上限を625万株(発行済み株数の4.75%)、または50億円としており、取得期間は22年1月4日から3月24日まで。株主への利益還元や機動的な資本政策による資本効率及び企業価値の向上を図るためとしている。

■パソナグループ <2168>  3,240円  +55 円 (+1.7%)  11:30現在

パソナグループ<2168>は4日ぶりに反発している。前週末24日の取引終了後、持ち分法適用会社であるサークレイス(東京都千代田区)が東京証券取引所へ新規上場を申請したと発表しており、これが好材料視されている。

■東京エレクトロン <8035>  65,330円  +1,070 円 (+1.7%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が大幅高で5連騰、一時1350円高の6万5610円まで駆け上がり連日で上場来高値を更新している。きょうは売買代金上位の主力株の動きが鈍く、日経平均もマイナス圏で推移しているが、そのなか同社の値運びは異彩を放っている。最近はメモリー価格の下落など市況の一部軟化もみられるが、経済安全保障の観点から米国をはじめ半導体の生産拠点確保が課題視されており、半導体設備投資需要は中期的な拡大が見込まれている。半導体製造装置国内最大手の同社株には、ここにきて大手証券などの目標株価引き上げが相次ぎ、機関投資家とみられる継続的な買いが観測されている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,112円  +15.5 円 (+0.7%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>は売り買い交錯も頑強な値動き。75日移動平均線を下限とするもみ合いを継続しており、2100円近辺は強弱観が対立しているが、上場来高値2188円まであと100円弱に迫っており、マーケットの注目度が高い。国内自動車メーカー8社の11月の世界生産台数は前年同月比7%減と前年割れが継続しているものの、フシ目の200万台を5カ月ぶりに上回ったことが伝わるなか、同社をはじめとする大手メーカーにはポジティブ材料となっている。新型コロナウイルスの影響や半導体不足などによるサプライチェーンの問題がひと頃と比べ大分緩和した状況となっていることから、生産台数の回復による収益改善への期待が自動車セクターの株価下支え材料となっている。そのなか、トヨタは同月の生産台数の減少が前年同月比1%減と横ばいに近い状態で健闘が目立っている。

■キヤノン <7751>  2,871.5円  +16 円 (+0.6%)  11:30現在

キヤノン<7751>がしっかり。28日に権利取り最終日を迎えることを控え配当権利取りの動きの買いが入っている。15日には期末配当予想を45円から55円に引き上げると発表しており、年間配当は100円(前期80円)を予定している。

■壱番屋 <7630>  4,520円  +25 円 (+0.6%)  11:30現在

壱番屋<7630>は3日ぶりに反発。同社は24日取引終了後、22年2月期第3四半期累計(3~11月)連結営業利益は19億4500万円(前年同期比1.3%減)と発表した。通期計画27億9000万円(前期比9.0%増)に対する進捗率は69.7%にとどまったが、通期見通しが据え置かれたため、買い安心感が広がっているようだ。同社ではウーバーイーツなど配達代行の導入店舗を増やしているほか、WEB広告によるテイクアウト利用の訴求強化を図るなど、宅配・持ち帰り需要の取り込みに努めているとした。

■平和堂 <8276>  1,913円  +3 円 (+0.2%)  11:30現在

平和堂<8276>は反発。同社は24日取引終了後、22年2月期第3四半期累計(2月21日~11月20日)連結営業利益が98億6300万円(前年同期比7.7%増)だったと発表した。通期計画165億円(前期比17.5%増)に対する進捗率は59.8%。前期に引き続き「巣ごもり消費」によって食品は堅調に推移したが、その効果は一巡しているとした。

■レノバ <9519>  3,900円  -700 円 (-15.2%) ストップ安売り気配   11:30現在  東証1部 下落率2位

レノバ<9519>はストップ安ウリ気配。同社は24日取引終了後、経済産業省と国土交通省が行っていた「秋田県由利本荘市沖(北側・南側)海洋再生可能エネルギー発電設備整備促進区域」における事業者の公募に応募していた件に関し、持ち分法適用関連会社である秋田由利本荘洋上風力(秋田県由利本荘市)は選定されなかったと発表した。両省は、秋田、千葉の両県沖にける合計3海域の洋上風力発電について、全海域で三菱商事<8058>を中心とする企業連合を選んだ。レノバでは、今回の発表に伴う業績に与える影響については現在精査中としている。

■象印マホービン <7965>  1,429円  -157 円 (-9.9%)  11:30現在  東証1部 下落率4位

象印マホービン<7965>は大幅続落となり、年初来安値を更新。同社は24日取引終了後、22年11月期連結業績予想について、売上高793億円、営業利益44億円、純利益34億円、年間配当予想は34円と開示した。「収益認識に関する会計基準」適用のために前年との比較は記載されていない。会計基準変更で単純な比較はできないものの、21年11月期連結営業利益63億9900万円(前の期比17.6%増)を下回る見通しであるため、これが嫌気されているようだ。今期は国内事業では提案営業強化や新規チャネルの開拓、新製品投入に注力し、海外事業では海外特有のニーズに対応した商品投入、EC市場の開拓・拡販、成長地域における販路拡充を行う方針。

■ニトリホールディングス <9843>  16,805円  -1,345 円 (-7.4%)  11:30現在  東証1部 下落率9位

ニトリホールディングス<9843>は急落。同社は24日取引終了後、22年2月期第3四半期累計(2月21日~11月20日)連結営業利益が1079億6800万円(前年同期比8.9%減)だったと発表した。通期計画1439億円(前期比4.5%増)に対する進捗率は75.0%。ニトリ事業ではコロナ禍で最大30店舗が休業を余儀なくされたことに加え、全国的に大雨が発生した時期やオリンピック期間中などに外出控えが見られたことが影響した。また、前年は巣ごもり需要や特別定額給付金の支給などにより売り上げが好調だったため、その反動が出たとしている。

■三益半導体工業 <8155>  2,550円  -85 円 (-3.2%)  11:30現在

三益半導体工業<8155>は買い先行も値を消す展開。同社は24日取引終了後、22年5月期第2四半期累計(6~11月)単独営業利益が41億1900万円(前年同期比28.3%増)だったと発表した。通期計画73億円(前期比20.0%増)に対する進捗率は56.4%。2ケタ増益や高い進捗率が好感されているものの、前週末までで4連騰となっていたため、寄り付きの買いが一巡した後は材料出つくしとみる投資家の売りが優勢となっている。同社の主要なユーザーである半導体関連各社の設備投資に活発な動きがみられ、こうしたなか、半導体事業部において300ミリウエハーを中心に生産が好調に推移したとしている。

■グリムス <3150>  2,487円  -78 円 (-3.0%)  11:30現在

グリムス<3150>は6日ぶりに反落している。前週末24日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、22年3月期第3四半期業績で投資有価証券売却益3億6775万円を特別利益として計上すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。なお、通期業績予想への影響は他の要因も含めて精査中としている。

■アトラグループ <6029>  367円  +80 円 (+27.9%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

アトラグループ<6029>がストップ高。同社は鍼灸接骨院を独自の開発支援システムを活用してフランチャイズ展開する。加盟院の増加基調が継続しており、21年12月期は小幅ながら営業黒字転換が予想され、22年12月期も増収効果を反映し利益成長が期待できる。24日取引終了後、伊藤忠商事<8001>とオンライントレーニング用デバイス「Fitness Mirror」の業務委託契約を締結したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。伊藤忠が代理店となるほか、伊藤忠が拡販を進めるAIサービスをFitness Mirrorに搭載することで業容拡大効果を見込む。

■イメージ情報開発 <3803>  492円  +80 円 (+19.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

イメージ情報開発<3803>がストップ高カイ気配。前週末24日の取引終了後、在日外国人向け金融サービスプラットフォームを提供する3PLATZ(東京都中央区)と業務提携契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入っている。提携により共同でプロジェクトチームを発足し、3PLATZの新規サービス及びフィンテックプラットフォームシステムの共同研究開発や、3PLATZの提供するサービスにおけるイメージ情報クラウドサービスの利用などを検討するという。なお、同件による22年3月期業績への影響は軽微としている。

■三井金エンジ <1737>  1,064円  +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

三井金属エンジニアリング<1737>が朝方から買いを集め、ストップ高の1064円水準でカイ気配となっている。三井金属<5706>が前週末24日の取引終了後、子会社である同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1320円にサヤ寄せする格好となっている。三井金は現在、MESCO株式の63.42%を所有しているが、完全子会社化による一体運営による新たな事業機会の創出や経営資源・ノウハウの共有などを図るのが狙い。買付予定数は467万1975株(下限41万4600株、上限設定なし)で、買付期間は21年12月27日から22年2月14日まで。TOB成立後、MESCOは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は、12月24日付でMESCO株式を監理銘柄(確認中)に指定している。

●ストップ高銘柄

アスタリスク <6522>  3,010円  +500 円 (+19.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

レノバ <9519>  3,900円  -700 円 (-15.2%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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