サインポスト---営業損失が縮小し、コンサルティング事業は前年同期比横ばいの売上高
サインポスト<3996>は14日、2022年2月期第3四半期(21年3月-11月)決算を発表した。売上高が前年同期比0.8%減の15.28億円、営業損失が3.37億円(前年同期は4.90億円の損失)、経常損失が3.41億円(同5.00億円の損失)、四半期純損失が4.81億円(同4.90億円の損失)となった。
コンサルティング事業の売上高は前年同期比0.0%増の14.52億円、セグメント利益は同16.2%減の2.53億円となった。同社がプロジェクトマネジメントを支援する1件の得意先において、勘定系システムの統合プロジェクトを完了した。また、新規得意先の増加やシステム部の支援業務の増員要請に応えた。一方で、2021年1月に大型プロジェクトが終了したことによる減収影響があったほか、新設部門において取引先の新規開拓と増員要員に備えて要員を厚くしたことで費用が先行した。
ソリューション事業の売上高は前年同期比23.9%減の0.65億円、セグメント損失は0.54億円(前年同期は1.06億円の損失)となった。ITシステムの構築や投資に関するアドバイザリー業務を提供したほか、業務改善ソリューションの開発が完了し、月次サービスとして提供を開始した。一方で、減収影響による売上総利益の減少があったほか、新規の受注獲得に向けた営業活動を積極的に推進したことで費用が増加した。
イノベーション事業の売上高は前年同期比416.9%増の0.10億円、セグメント損失は2.65億円(前年同期は4.79億円の損失)となった。ワンダーレジが横浜高島屋地下食料品フロアの「ベーカリースクエア」及び野村不動産のH1OとH1Tで稼働を開始したほか、EZレジがホンダテクニカルカレッジ関西の売店等に、ワーダーレジ-BOOKが教文館にそれぞれ設置された。また、TTG-SENSE等がファミリーマート等に導入されたことによりロイヤリティが増加した。これらに加えて、得意先金融機関から店舗内の動線や混雑状況を可視化するソリューションの開発を受託し、技術検証を行った。研究開発活動は、EZレジやワンダーレジ-BOOKの開発、ワンダーレジの運用に関するシステムの開発及び改良等に取り組んだ。
2022年2月期通期については、売上高が前期比0.6%増の20.50億円、営業損失が4.60億円、経常損失が4.65億円、当期純損失が3.60億円とする2021年10月12日に公表した業績予想を据え置いている。
《ST》