前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2022年1月20日 5時30分

■バーチャレク <6193>  1,367円 (+300円、+28.1%) ストップ高

バーチャレクス・ホールディングス <6193> [東証M]がストップ高。18日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を61億5000万円から62億円(前期比10.1%増)へ、営業利益を3億円から4億8000万円(同2.9倍)へ、純利益を2億4000万円から3億8000万円(同3.5倍)へ上方修正したことが好感された。同社はコールセンターの運営受託やシステム開発などを手掛けるが、各事業セグメントが順調に伸長しプロジェクト利益率の向上や、販管費を含めた継続的な経費削減が想定を上回る見込みとなったことが要因としている。

■シックHD <7365>  610円 (+100円、+19.6%) ストップ高

シック・ホールディングス <7365> [東証M]がストップ高。18日の取引終了後、光通信 <9435> が子会社を通じ、同社に対して完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表した。TOB価格を1株730円としており、これにサヤ寄せする格好となっているようだ。光通信は現在、シックHD株の51.85%を所有している。買い付け予定数は1127万6529株(下限626万6500株、上限設定なし)で、買い付け期間は19日から3月3日まで。なおTOB成立後、同社は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は18日付で監理銘柄(確認中)に指定した。

■アピリッツ <4174>  707円 (+100円、+16.5%) ストップ高

アピリッツ <4174> [JQ]がストップ高。同社は18日取引終了後、22年1月期単独業績予想について、売上高47億5400万円(前期比22.2%増)は据え置いたものの、営業利益を8600万円から2億4300万円(同6.1%増)へ、純利益を2500万円から1億3300万円(同6.4%増)へ上方修正すると発表した。また、未定としていた年間配当予想は5円(前期は無配)と開示しており、好感されたようだ。Webソリューション事業、オンラインゲーム事業で人員配置の適正化や外注費抑制などの原価低減策を実施したことにより、費用低減が図られたため。あわせて、22年1月期連結業績予想を売上高47億5400万円、営業利益2億4300万円、純利益1億3300万円と開示した。ムービングクルーの完全子会社化に伴って連結業績予想を算出したとしているが、1ヵ月のみであることから影響は軽微であり、個別業績予想との差異はないとしている。

■アサヒ陶 <5341>  636円 (+72円、+12.8%) 一時ストップ高

アサヒ衛陶 <5341> [東証2]が急反騰、一時ストップ高となった。19日は21年11月期決算の発表を予定しており、決算への期待から買いが入ったもようだ。21年11月期は最終利益2000万円を見込むが、第3四半期累計(20年12月-21年8月)決算で同2100万円を計上しており上振れ期待が強い。また、22年11月期業績への期待も高い。

■川本産業 <3604>  1,386円 (+123円、+9.7%)

川本産業 <3604> [東証2]が続急騰。今年に入り短期資金の流入で急騰を演じ12日には1845円の高値をつけたが、その後は東証が信用取引規制などを発表したことなどを受け急反落を余儀なくされていた。しかし前日18日に売り一巡感の出たところで下値を買い直す動きが観測され、株価は急速なリバウンドに転じた。同社はガーゼなどの医療用衛生材大手でマスクやアルコール消毒液を製造しており、国内で感染拡大が加速する 新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した防疫関連株としての側面で物色人気化したようだ。18日、国内の新型コロナ新規感染者数が初めて3万人を超えたこともあって、投資資金攻勢が加速した形だ。

■北川精機 <6327>  601円 (+46円、+8.3%)

北川精機 <6327> [JQ]が3日続急伸。全般波乱相場に逆行して上値追いを継続した。同社株は昨年4月以降、一貫して下落トレンドとなっていたが、年明けから動きが一変している。中長期波動では依然として底値圏にあるが、年初来でみれば連日で高値更新基調となっている。プリント基板の真空プレス機のメーカーで世界的にも高い商品競争力を誇る。プリント基板に対するニーズは増大する半導体需要に比例して伸びており、同社の収益環境に吹く追い風は強い。週明け17日に22年6月期上期(21年7-12月)業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の1億1000万円から1億8000万円で増額したことも、業績面での不安後退につながった。PER9倍前後と割安であることも追随買いを誘ったようだ。

■三光産業 <7922>  344円 (+25円、+7.8%)

三光産業 <7922> [JQ]が3日ぶりに急反発。19日、同社のナノAG+AIRマスク「SILKY FIT Premium」が、中国の美容やファッションアイテムを紹介するサイト「Only Lady」の「BEAUTY AWARD」を受賞したと発表しており、これが好材料視された。同マスクは、肌に直接触れる内側層に人工シルクとヒアルロン酸を配合し、飛沫防止性能と通気性、肌触りを実現。中国国内では新型コロナウイルスの感染が再拡大しているもようであり、今回の受賞により需要が増加するとの思惑から買われたようだ。

■大王紙 <3880>  1,957円 (+100円、+5.4%)

東証1部の上昇率3位。大王製紙 <3880> が急反発。全般波乱相場に抗して強さを発揮した。原料高が企業のコスト増要因として業績押し下げ要因となっているが、製紙業界は商品価格への転嫁が進み、製造業のなかでもアドバンテージが意識されたようだ。市場では「(同社は)消費者に対し値上げが受け入れられやすい強みを持っている。そのなか、18日付でJPモルガンが、原料コスト増を転嫁できる同社の優位性を評価して、投資判断を『Neutral』から『Overweight』に引き上げ、目標株価も従来の2100円から2400円に上方修正していることが材料視された。信用買い残も枯れた状態で株式需給面での売り圧力が弱く、その点を考慮したうえでのリリース(投資判断と目標株価引き上げ)で株価にうまく機能したようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。

■カプコン <9697>  2,587円 (+113円、+4.6%)

東証1部の上昇率6位。カプコン <9697> が大幅反発。そのほか、スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> 、セガサミーホールディングス <6460> など、ゲームコンテンツを提供する銘柄が高かった。米マイクロソフト <MSFT> が18日、米ゲームソフト大手アクティビジョン・ブリザード <ATVI> を690億ドル(約7兆9000億円)で買収すると発表したことが材料。これを受け、18日の海外市場ではゲーム株が物色されており、この流れが東京市場にも波及したようだ。アクティビジョンはモバイルゲーム「キャンディークラッシュ」などを手掛けている。

■パーク24 <4666>  1,655円 (+39円、+2.4%)

パーク24 <4666> が3日続伸。18日の取引終了後に発表した12月度のグループ月次速報で、タイムズパーキングの売上高が前年同月比7.0%増となり、2ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。コロナ禍においても収益化が可能な物件に絞り開発を進める一方、赤字物件の解約を行っていることなどが寄与した。また、レンタカーとカーシェア双方のメリットを取り入れた「タイムズカー」では、1台当たり利用料が前月より改善した。

■IDOM <7599>  718円 (+16円、+2.3%)

IDOM <7599> が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で、投資判断「バイ」を継続し、目標株価を1400円から1600円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、大型店モデルが確立し、今後は「成長」と「安定」が両立する新たな利益拡大ステージに入ると予想。広告宣伝費の効率化に加えて、中型店を閉鎖し大型店にシフトしていることで店舗人件費負担などの販管費の効率化が進むことから、営業利益予想を22年2月期で167億円から174億円へ、23年2月期で178億円から181億円へ上方修正している。

■アンジェス <4563>  356円 (+7円、+2.0%)

アンジェス <4563> [東証M]が大幅高。19日の寄り前、同社及びカナダのバソミューン・セラピューティクス社が重度の新型コロナウイルス感染症入院患者に対して、治療薬AV-001評価のための前期第2相臨床試験の投与を開始したと発表しており、開発の進捗を好感した買いが入った。同試験は、重度の新型コロナ入院患者に対する二重盲検、標準医療を行うプラセボとの比較対照試験。目標集積症例数は約120例で、実施施設は15施設を予定しており、米国から開始し、続いて南米でも実施するとしている。なお、同件が22年12月期業績に与える影響は軽微としている。

■エクサWiz <4259>  660円 (+12円、+1.9%)

エクサウィザーズ <4259> [東証M]が続伸。今朝のBSテレビ東京系報道番組「日経モーニングプラスFT」に石山洸社長が出演したことが好材料視されたようだ。番組では、AIプラットフォーム事業などの事業を説明しており、同社の成長性への期待が高まったようだ。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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