株価指数先物【寄り前コメント】 戻り売りスタンスのなか、ややNTロングによるスプレッド狙いの動きを意識

市況
2022年1月27日 8時17分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 26930 -80 (-0.29%)

TOPIX先物 1886.0 -5.0 (-0.26%)

シカゴ日経平均先物 26920 -90

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

26日の米国市場はNYダウ S&P500が下落する一方で、ナスダックが小幅に上昇。前日の取引終了後に決算を発表したマイクロソフト<MSFT>が買われたほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を前に買い戻しも強まり、NYダウは一時500ドル超上げた。ただし、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見が始まると、タカ派色の強い内容と受け止められ、売り優勢のなかでNYダウは下落に転じた。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、自動車・同部品、ソフトウエア・サービスが上昇した半面、電気通信サービス、耐久消費財・アパレル、不動産が下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比90円安の2万6920円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比変わらずの2万7010円で始まり、その後は買い戻しが優勢となり、米国市場の取引開始直後には一時2万7400円まで買われる場面も見られた。ただし、パウエルFRB議長の会見後は米国市場の動きに連動する格好から2万6770円まで下落。引けにかけては持ち直したものの、2万6930円と2万7000円を下回って取引を終えた。

日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになろう。一時2万7400円まで買われ、チャート上の上値抵抗線として意識されていた5日移動平均線(2万7220円)を上回る場面もあった。ただし、結局は同線が抵抗線として機能している状況は変えられず、調整トレンドは継続している状態である。これまで日中で荒い値動きながらも終値でキープしてきた2万7000円水準を下回ってきたことからボトムを見極めづらい状況であろう。

もっとも、ナスダックが辛うじてプラスをキープしたほか、SOX指数も上昇していることから、アク抜けを意識した動きも見られている。ADRでは昨日取引終了後に決算を発表したファナック<6954>、日東電工<6988>が買われており、日経平均株価を下支えしそうだ。米国では取引終了後に決算を発表したインテル<INTC>やテスラ<TSLA>が時間外で売られていることは気掛かりなものの、ややNTロングによるスプレッド狙いの動きを意識しておきたい。

また、VIX指数は31.96に上昇し、不安心理が高まる状況であるものの、24日に38.94まで急伸したことから見れば過度に警戒感は高まらないだろう。売り一巡後の底堅さを見極めつつも、リバウンド局面で5日線に接近する場面があるようだと、ショートスタンスになりそうだ。

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