フロンテオが大幅反発、AIを用いた経済安全保障ソリューションの技術で特許査定を取得
FRONTEO<2158>が大幅高で3日ぶりに反発している。8日の取引終了後、人工知能(AI)を用いた経済安全保障ソリューション「サプライチェーン解析サービス」の技術で特許査定を取得したと発表しており、これが好感されている。
今回特許査定を取得したのは、同社第3のAI「Looca Cross(ルーカクロス)」を搭載した経済安全保障対策ネットワーク解析システム「Seizu Analysis(セイズアナリシス)」の1つめのソリューションである「サプライチェーンネットワーク解析ソリューション」のために開発した技術。「Seizu Analysis サプライチェーン解析ソリューション」は、投資家情報や有価証券報告書などのオープンソースから得られる複数の情報をもとに、広大なサプライチェーンネットワークにおける特定の企業とのつながりを可視化し、これを活用することで自社のサプライチェーンが、デカップリング(望ましくない国・企業との取引の切り離し)の要件を満たしているかや、強制労働を強いる企業との関係がないかを確認したり、グローバル経済ネットワークにおけるチョークポイント(戦略的に重要な地点)がどこにあるかを把握したりすることが可能になる。同社では、今回の特許査定取得により同ソリューションが、人の力では簡単に発見できないチョークポイントや、企業間の潜在的な繋がりを見出すことのできる日本初の解析システムであると認められたことになるとしている。