チノー---3Qは増収、計測制御機器及びセンサが順調に推移

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2022年2月10日 14時07分

チノー<6850>は9日、2022年3月期第3四半期(21年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比3.4%増の146.58億円、営業利益が同211.6%増の7.49億円、経常利益が同186.3%増の9.22億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同26.2%減の4.76億円となった。

計測制御機器の売上高は前年同期比16.2%増の56.44億円、セグメント利益は同12.8%増の6.55億円となった。前年度は、新型コロナウイルス感染症の広がりにより顧客の生産活動の停滞、設備投資の先送りの影響を大きく受けたが、当第3四半期連結累計期間は、記録計を中心に海外向け、特に中国を中心としたアジア地域において需要が伸長したほか、調節計とサイリスタレギュレータは、大口顧客の売上が順調に推移している。

計装システムの売上高は前年同期比10.6%減の36.17億円、セグメント利益は同102.2%増の2.19億円となった。電子部品関連の製造装置向けは、前年度後半から需要が回復し、売上が引き続き順調に推移している。コンプレッサー評価試験装置は、前年度から主要顧客の設備投資低迷による厳しい状況が継続しており、前年同期比では減収となった。また脱炭素関連として、自動車関連向けの燃料電池評価試験装置や、水素のエネルギー利用の研究・開発用途の水電解評価試験装置の受注が拡大している。

センサの売上高は前年同期比3.3%増の48.19億円、セグメント利益は同63.3%増の9.37億円となった。放射温度計、温度センサともに半導体関連の製造装置向けに海外の需要が好調であり、国内も輸出向けの需要が堅調である。また、放射温度計は鉄鋼関連の設備更新、温度センサはバイオマス関連の需要も堅調に推移した。

その他の売上高は前年同期比5.0%減の5.77億円、セグメント利益は同33.9%減の1.02億円となった。

2022年3月期通期については、売上高が前期比5.8%増の223.00億円、営業利益が同14.4%増の13.00億円、経常利益が同9.0%増の14.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同34.1%減の8.50億円とする、2021年11月10日に公表した連結業績予想を据え置いている。

《ST》

提供:フィスコ

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