株価指数先物【寄り前コメント】 2万7000円近辺での押し目狙いで対応しつつ、狭い値幅取りを狙ったスキャルピング中心

市況
2022年2月15日 8時23分

大阪3月限ナイトセッション

日経225 27060 -40 (-0.14%)

TOPIX 1928.5 -3.5 (-0.18%)

CME先物 27055 -45

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

14日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦準備理事会(FRB)高官による資産圧縮の必要性を指摘した発言など、金融引き締めへの懸念が引き続き重荷となったほか、緊迫化するウクライナ情勢が警戒されて売り優勢の相場展開となった。米政府はウクライナの首都キエフにある米大使館を閉鎖し、同国西部リビウへ一時的に移転すると報じられており、ロシアによるウクライナ侵攻は近いと見られている。ただし、直近の大幅下落に対する押し目買いも入っており、下げ渋る場面も見られた。S&P業種別指数は自動車・同部品、運輸、小売が上昇する一方で、エネルギー、保険、各種金融が下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は日中大阪比45円安の2万7055円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比40円安の2万7060円で始まり、一時2万6830円まで売られた。その後、米国市場の取引開始直前に出直りを見せると、2万7150円まで買われプラスに転じる場面もあった。ただし、日中高値の2万7170円には届かず戻りの鈍さから軟化し、終盤は2万7000円を挟んだ保ち合いを継続し、2万7060円で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや売り先行で始まりそうである。ただし、ナイトセッションで一時2万6830円まで売られたものの、終値では2万7000円を上回ったこともあり、本日も2万7000円水準での底堅さが意識されそうだ。とはいえ、前日の高値だった2万7170円接近では戻りの鈍さが見られており、戻り待ちの売り圧力が次第に高まってくる可能性はあるため、まずは2万7000円近辺での押し目狙いのロングで対応しつつ、狭い値幅取りを狙ったスキャルピングが中心となろう。2万7170円を明確にクリアした時点で、5日移動平均線が位置する2万7338円辺りを意識した短期的なリバウンド狙いとなる。

VIX指数は28.33に上昇した。チャート上では5日線の切り上がりから25日線とのカイ離が縮まってきていることもあり、トレンドは上向きとなる。リスク回避ムードが高まりやすく、地政学リスクによるボラティリティの大きな変動は引き続き警戒しておきたい。また、昨日のNT倍率は先物中心限月で一時14.00倍を下回っている。いったんは修正的なリバランスの動きが入りやすいと想定されるものの、NTショートによるスプレッド狙いの動きは続きそうである。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.