東京株式(前引け)=続落、主力株への売り圧力拭えず下値模索
15日前引けの日経平均株価は前営業日比72円93銭安の2万7006円66銭と続落。前場の東証1部の売買高概算は6億1555万株、売買代金概算は1兆4363億円。値上がり銘柄数は1337、対して値下がり銘柄数は750、変わらずは93銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、朝方は高く始まったものの買いは続かず、日経平均は2万7000円大台近辺で売りに押される展開となった。一時は2万6000円台で推移したが、前引け時点では2万7000円台をかろうじてキープしている。前日の米株市場でNYダウが下げ止まらなかったことで、引き続き買い手控えムードが強い。3月のFOMCで米金融政策の正常化が加速するとの思惑や、ウクライナ情勢に対する警戒感が上値を重くしている。好決算を発表した銘柄には買いが入る一方、主力株への売り圧力が拭えずマーケットのセンチメントは低調だ。ただ、値上がり銘柄数は全体の6割強を占め、値下がり銘柄数を大きく上回っている。
個別ではリクルートホールディングス<6098>が大幅安、東京エレクトロン<8035>、ソニーグループ<6758>なども値を下げた。信越化学工業<4063>、クボタ<6326>なども下落した。ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。ネットプロテクションズホールディングス<7383>がストップ安となったほか、ダブルスタンダード<3925>も一時値幅制限いっぱいに売り込まれた。半面、断トツの売買代金をこなしているレーザーテック<6920>は買い優勢となった。キーエンス<6861>もリバウンドに転じ、SMC<6273>も急反騰、ファーストリテイリング<9983>も堅調だった。ソウルドアウト<6553>が急騰、朝日インテック<7747>はストップ高に買われた。