話題株ピックアップ【昼刊】:インフォMT、ロート、マザーズ指数
■インフォマート <2492> 632円 +19 円 (+3.1%) 11:30現在
インフォマート<2492>が反発している。午前11時ごろ、「BtoBプラットフォーム 受発注」の利用企業数が、売り手企業数が4万社に拡大したと発表しており、これが好材料視されている。21年に4万120社になったとしており、一方で買い手(飲食店)企業数も3439社(6万6010店舗)となり、ともに20年以降のコロナ禍においても堅調に増加しているという。
■ロート製薬 <4527> 3,745円 +65 円 (+1.8%) 11:30現在
ロート製薬<4527>は7日続伸で、昨年来高値を更新。同社は17日取引終了後、ヒューマンライフコード(東京都中央区)と、国内で採取された臍帯(へその緒)を原材料とする間葉系幹細胞の製造に関する契約を締結したと発表した。今後、製造受託に関して協議を進める方針。ヒューマンライフコードは、世界初となる臍帯由来の間葉系細胞の医薬品化を目指して研究開発に取り組む企業。ロートでは他家間葉系幹細胞を用いた再生医療の企業治験を進めており、この治験に用いる「ADR-001」(他家脂肪組織由来幹細胞を構成成分とする細胞製剤)の製造ノウハウを用いて、確実に製造できるように技術を供与していくとした。
■北越コーポレーション <3865> 747円 +6 円 (+0.8%) 11:30現在
北越コーポレーション<3865>が堅調。同社は17日取引終了後、ファンドのオアシス マネジメント カンパニー リミテッド(ケイマン諸島)が北越コーポ株を追加取得し、所有株式数が1598万5100株(議決権割合9.50%)から1822万9200株(同10.83%)に上昇したと発表しており、材料視されているもよう。大量保有報告書(変更報告書)が16日に関東財務局へ提出されたことにより、主要株主の異動を確認したとしている。
■トレンドマイクロ <4704> 5,740円 -260 円 (-4.3%) 11:30現在
トレンドマイクロ<4704>は大幅続落。同社は17日取引終了後、22年12月期連結業績予想について、売上高2089億円(前期比9.7%増)、営業利益420億円(同3.8%減)、純利益303億円(同21.0%減)、配当予想は未定(前期は195円)と開示しており、減益見通しが嫌気されているようだ。21年12月期連結営業利益は436億4100万円(前の期比10.6%増)。前期は日本地域で企業向け、個人向けビジネスともに好調だった。今期は人件費の増加や、新型コロナウイルスによる制限緩和の環境における出張やイベント費用の増加を見込んでいるとした。あわせて、経営環境の変化に対応して機動的な資本政策を遂行するため、80万株(発行済み株式総数に対する割合0.57%)もしくは50億円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表した。取得期間は2月18日~3月31日。
■東京エレクトロン <8035> 56,510円 -1,710 円 (-2.9%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連の主力株が揃ってウリ気配スタートとなるなど下値模索の展開を強いられている。前日の米国株市場ではFRBによる金融引き締め政策への警戒感や緊迫化するウクライナ情勢を背景に主要株指数が大きく下落する展開となったが、グロース株に対する売り圧力が強い。半導体セクターも売りターゲットとなっており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.7%を超える下げとなった。特に市場予想を上回る好決算を発表した画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>の株価が7.6%安と急落したことで市場のセンチメントは大幅に悪化している。東京市場でも半導体主力株への売り圧力は拭えない状況だ。
■三菱鉛筆 <7976> 1,261円 -16 円 (-1.3%) 11:30現在
三菱鉛筆<7976>は続落。同社は17日取引終了後、22年12月期連結業績予想について、売上高640億円(前期比3.4%増)、営業利益83億2000万円(同10.6%増)、純利益59億円(同4.3%増)、年間配当予想33円(前期は32円で、うち1円は記念配当)と開示した。21年12月期連結営業利益は75億2000万円(前の期比36.9%増)だった。前期は筆記具及び筆記具周辺商品事業が海外市場で底堅く、業績を牽引したとしている。あわせて、長期ビジョン及び中期経営計画を策定したと発表した。筆記具事業のグローバル化などにより、24年12月期売上高710億円、営業利益116億円、36年12月期売上高1500億円、営業利益225億円の達成を目指す。株価は1月下旬から業績への期待などで強含みとなっていたため、材料出つくしも売りが優勢のようだ。
■メルカリ <4385> 3,340円 -30 円 (-0.9%) 11:30現在
全体リスク回避ムードが高まるなか、高PERのグロース株が多いマザーズ市場への売り圧力が高まっている。マザーズ指数は前日に終値で710.17まで下落し昨年来安値を更新したが、きょうは更に水準を切り下げ、寄り付き時点でフシ目の700台を割り込んだ。信用評価損益率の悪化を背景に個人投資家の追い証回避の売りも誘発されやすく、目先警戒感が強まっている。指数に影響を及ぼしやすい時価総額上位の銘柄ではメルカリ<4385>、ビジョナル<4194>などがいずれもウリ気配で始まるなどリスク回避の地合いを助長している。
■デクセリアルズ <4980> 3,015円 -25 円 (-0.8%) 11:30現在
デクセリアルズ<4980>が続落。同社は17日取引終了後、光半導体デバイス事業を行う京都セミコンダクター(京都市伏見区)を子会社化すると発表したが、株価への影響は限定的のもよう。アイ・シグマ事業支援ファンド2号投資事業有限責任組合(東京都千代田区)から日本政策投資銀行と共同で株式を3月24日に譲り受けるもので、デクセリは議決権割合81.1%を88億円で取得する。京都セミコンダクターとは創業以来、京都セミコンダクターの半導体設計技術や、デクセリの微細加工技術といった技術分野で補完関係にあるとした。
■ジーダット <3841> 1,603円 +300 円 (+23.0%) ストップ高 11:30現在
ジーダット<3841>がストップ高。17日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。同時に、22年3月期の期末一括配当予想を20円から40円(前期20円)へ増額すると発表しており、これも好材料視されている。普通配当を20円から30円へ引き上げるとともに、3月14日に上場15周年を迎えることを記念した10円の記念配当を実施する。
■内海造船 <7018> 1,228円 +168 円 (+15.9%) 11:30現在
内海造船<7018>が大幅に3日続伸している。同社は17日、商船三井<9104>と最新鋭LNG燃料フェリー2隻の造船契約を締結したと発表しており、これが材料視されているようだ。この船は2025年の竣工を計画し、商船三井フェリーが運航する苫小牧港(北海道苫小牧市)と大洗港(茨城県大洗町)を結ぶ航路で既存船の代替として就航する予定。LNG燃料に加え、さまざまな最新技術を採用することにより、従来船に比べ二酸化炭素(CO2)の排出量を約35%抑えることが可能だとしている。
■ラキール <4074> 1,955円 +234 円 (+13.6%) 11:30現在
ラキール<4074>が反発している。同社は17日、トレードワルツ(東京都千代田区)からデジタルビジネスプラットフォーム「LaKeel DX」を受注したと発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。トレードワルツはNTTデータ<9613>を筆頭に、三菱商事<8058>、豊田通商<8015>、三井倉庫ホールディングス<9302>、三菱UFJ銀行など10社の共同出資で設立された企業。ブロックチェーン技術を活用した貿易プラットフォーム「TradeWaltz」の構築に従事し、貿易業務の完全電子化による「貿易DX」の実現を推進している。
■エンバイオH <6092> 781円 +65 円 (+9.1%) 11:30現在
エンバイオ・ホールディングス<6092>が高い。同社は17日、子会社がアラブ首相国連邦(UAE)ドバイのインダストリアルシティー地区で、太陽光発電所の建設を開始したと発表。これが材料視されているようだ。この事業は屋根上を利用したPPA(電力販売契約)モデルで、地元のパートナー企業に発電した電力を供給する計画。完成は今年11月を予定し、12月から稼働を開始するとしている。
■アジアGHD <1783> 80円 +5 円 (+6.7%) 11:30現在
アジアゲートホールディングス<1783>が3日続伸している。不動産の賃貸・売買を行う連結子会社NC MAX WORLDが、クレディセゾン<8253>100%子会社のアトリウムと不動産開発に関するアドバイザリー業務委託契約を締結したと発表しており、これが好感されている。アトリウムが手掛ける首都圏・大阪・名古屋エリアにおける不動産の購入及び不動産開発案件全般に関して、NC社の豊富なネットワークや権利調整分野での助言業務により、開発案件のスピード感のある事業化を遂行するのが狙い。
■VIX短先物 <1552> 2,060円 +101 円 (+5.2%) 11:30現在
国際のETF VIX短期先物指数<1552>が3日ぶりに大幅反発。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。17日の米VIX指数は前日に比べ3.82(15.73%)ポイント高の28.11に上昇した。バイデン米大統領は、ロシアによるウクライナ侵攻が「近日中に起こる可能性がある」と述べた。これを受けNYダウは622ドル安と今年最大の下落を記録した。市場でウクライナ情勢への警戒感が強まるなか、VIX短先物は値を上げる展開となっている。
■築地魚市場 <8039> 2,179円 +70 円 (+3.3%) 11:30現在
築地魚市場<8039>が4日ぶりに反発している。17日の取引終了後、上限を3万株(発行済み株数の1.33%)、または6327万円とする自社株を、18日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好材料視されている。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためという。なお、この日朝には、2万株を4218万円で取得したと発表している。
●ストップ高銘柄
ジーダット <3841> 1,603円 +300 円 (+23.0%) ストップ高 11:30現在
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース