話題株ピックアップ【夕刊】(1):第一三共、原油先Wブル、スノーピーク

注目
2022年2月22日 15時12分

■第一三共 <4568>  2,793円  +243.5 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

第一三共<4568>は大幅に3日続伸。同社は21日取引終了後、英国の製薬大手アストラゼネカ<AZN>と共同で行っている、HER2低発現の乳がん患者を対象としたトラスツズマブデルクステカンの第3相臨床試験において、主要評価項目を達成したと発表した。化学療法による前治療を受けたHER2低発現の乳がん患者約540名に対し、同剤を投与した患者と治験医師選択薬投与(化学療法)の患者の安全性と有効性を評価したグローバル第3相臨床試験。試験の主要評価項目である「ホルモン受容体陽性のHER2低発現乳がん患者における無増悪生存期間」において、投与した患者は統計学的に有意かつ臨床的意義の高い改善を示し、所期の目的を達成したという。試験結果の詳細は学会において公表する予定。

■NEXT 原油ブル <2038>  1,075円  +76 円 (+7.6%)  本日終値

NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN<2038>が大幅高。原油市況の動向に連動させる形で組成されたETNで、指数の前日比変動率の2倍の値動きを想定した設定によりボラティリティの高さが特徴となっている。ここ原油市況の上昇が顕著となっているが、ウクライナ情勢の緊迫化を背景になお先高思惑は強い。そうしたなか、日本時間22日、ニューヨーク原油先物取引で代表的指標であるWTI(West Texas Intermediate)の価格が1バレル=95ドル台に急騰した。早晩100ドル大台も意識される可能性があり、原油先Wブルへの投資資金流入を促している。

■スノーピーク <7816>  2,657円  +108 円 (+4.2%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

スノーピーク<7816>が地合い悪のなか続伸。高級テントなどのキャンプ用品をはじめアウトドア関連製品の開発・製造・販売を手掛けており、卸主体に展開するが、小売部門も育成中で今後に期待がかかる。コロナ禍で「密」を避けるレジャーとしてアウトドア・キャンプ需要が増加の一途にあり、製品単価の上昇効果もあって業績は絶好調に推移。21年12月期営業利益は前の期比2.6倍の38億1900万円と急拡大したほか、続く22年12月期についても前期比37%増の52億3200万円と高水準の伸びを見込んでいる。足もとの好業績と成長継続を評価した投資資金を引き寄せている。株価は前週15日に好決算発表を受けストップ高に買われる人気となったが、その後は目先筋の利益確定売りで調整を入れていた。利食い一巡で再び買い直される展開だが、昨年11月につけた上場来高値4490円からは4割以上も水準を下げた状態にあり、時価2600円近辺は値ごろ感も意識されやすい。

■東映 <9605>  17,760円  +640 円 (+3.7%)  本日終値

東映<9605>が大幅高で4日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で同社の投資判断を「アンダーウエート(弱気)」から「ニュートラル(中立)」に引き上げるとともに、目標株価を1万6800円から1万9000円へ増額したことが好材料視されたようだ。レポートでは、株価調整は一巡したが上昇には新たなカタリストが必要と指摘し、現株価は妥当な水準であると報告。一方、22年3月期から新たな営業増益局面を迎えるというシナリオは変わらないとした上で、22年3月期から26年3月期の営業利益予想を上方修正した。世界的な大人・オタク市場拡大から動画配信やゲームアプリといったコンテンツを中心に映像関連の収益が予想を上回るとしている。

■九州電力 <9508>  874円  +29 円 (+3.4%)  本日終値

九州電力<9508>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を前回の1270円から1800円へ引き上げており、これが材料視された。レポートでは、タイムラグ影響の差損悪化などを考慮し、22年3月期の経常利益予想を会社計画と同水準の500億円(従来720億円)に下方修正すると報告。一方、23年3月期と24年3月期の同利益予想は上方修正した。原子力発電による火力燃料コスト削減効果の想定を引き上げることが主な理由としている。

■マネーフォワード <3994>  4,620円  +135 円 (+3.0%)  本日終値

マネーフォワード<3994>は反発。同社はきょう午前10時に、グループのマネーフォワードiが開発したSaaS管理プラットフォーム「マネーフォワードIT管理クラウド」について、ダイワボウ情報システム(大阪市北区)が取り扱いを開始したと発表した。「マネーフォワードIT管理クラウド」はアグリゲーション基盤を活用し、「SaaSの家計簿」のように一元管理できるSaaS管理プラットフォーム。退職者のIDを自動検出できるため、入社・退職時のID発行・削除の管理も可能。今後はシャドーITの検出や、同サービス上からのSaaSのID発行・削除をできるようにするほか、SaaSのコスト管理やコスト削減提案、退職時のID削除対応などの通知機能の提供も行う予定とした。

■コシダカHD <2157>  651円  +16 円 (+2.5%)  本日終値

コシダカホールディングス<2157>は3日ぶり反発。同社は21日取引終了後、22年8月期第2四半期累計(9~2月)連結業績予想について、売上高は170億6300万円から163億500万円(前年同期比34.6%増)へ下方修正する一方で、経常利益を18億600万円から25億4900万円(前年同期は24億2900万円の赤字)へ、純利益を12億6400万円から17億4400万円(同16億8000万円の赤字)へ上方修正すると発表した。新型コロナウイルス関連の協力金の地方自治体からの支払いが年明けから進んだため、経常利益、純利益は当初の見通しを上回る見込みになったとしている。

■INPEX <1605>  1,146円  +19 円 (+1.7%)  本日終値

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が高い。プーチン大統領は21日、親ロシア派勢力が支配するウクライナ東部2地域の独立を承認する大統領令に署名した。ウクライナ情勢が緊迫化するなか、ロシアに対する経済制裁に対する思惑で、ロシア産の原油輸出に影響が出ることへの警戒感が台頭。この日の時間外取引でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が一時1バレル=94ドル前後まで上昇した。これを受けINPEXなどに買いが流入している。

■カシオ計算機 <6952>  1,315円  +19 円 (+1.5%)  本日終値

カシオ計算機<6952>は7日ぶりに反発。21日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を350万株(発行済み株数の1.44%)、または50億円としており、取得期間は2月22日から4月28日まで。あわせて、3月31日付で1000万株(同3.86%)の自社株を消却すると発表した。株主還元の拡充や資本効率の向上、更に経営環境に対応した機動的な資本政策として、自己株式の取得と消却を行うとしている。

■GMOインターネット <9449>  2,480円  +17 円 (+0.7%)  本日終値

GMOインターネット<9449>は小幅反発。21日の取引終了後、118万8645株(発行済み株数の1.06%)の自社株を3月11日付で消却すると発表しており、これが好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は1億1070万4401株となる予定だ。

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