三洋化成工業---マツダイト、台湾で臨床使用を開始
三洋化成工業<4471>は24日、マツダイト(ペットネーム:Hydrofit(R)、海外販売名:AQUABRID(R))が台湾において臨床使用を開始したと発表。
同製品は、同社が製造し、テルモ<4543>が販売する中心循環系非吸収性局所止血材。台湾における医療機器の薬事承認を取得し、2021年12月より臨床使用が開始された。
同製品は血管手術における確実な止血を目指して国立循環器病センター・元生体工学部長の松田氏が1980年中頃に開発着手し、同社が製品化した。水と反応して柔軟な皮膜をつくるウレタン素材の外科手術用止血材。
国内での多くの実績を経て、2019年7月には海外販売名AQUABRID(R)としてCEマーキングを取得し、欧州市場での販売を開始。CEマーキング取得を足掛かりに海外展開を加速し、2021年8月には香港市場へも参入した。
今回、臨床使用を開始した台湾は香港に次ぐアジア地域への参入国となる。
引き続き主要マーケットの一つであるアジア地域への展開を本格化するとしている。
CEマーキングは、欧州医療機器指令(Medical Device Directive)において品質、安全性及び有効性の基準を満たしていることが認められた場合に取得できるマーク。
《ST》