広電鉄は堅調、NECなどと共同で新乗車券システムの開発に着手
広島電鉄<9033>は堅調な動き。前週末4日の取引終了後、NEC<6701>及びレシップホールディングス<7213>傘下のレシップと共同で、スマートフォンに表示させたQRコードや新たな交通系ICカードを認証媒体とする新乗車券システムの開発に着手すると発表しており、これが好材料視されている。
新システムは、ABT方式と呼ばれる、認証媒体となるQRコードやICカードの固有のID番号と紐づいた利用者の情報をクラウドサーバ側で管理する方式で開発されるのが特徴で、定期券への対応や複雑な割引制度に対応したABT方式による乗車券システムの商用化は日本では初となる。チャージ残高や定期券などの利用者の情報をクラウドサーバ側で保持・参照・更新し、機器側では高速な計算処理を行わないため、システム全体の低廉化を図ることが可能な点が特徴で、また、QRコードやICカードに加えて多様な認証媒体にも対応することが可能になるため、他の交通手段や街中・旅先などでのさまざまなサービスとの連携も期待できるとしている。なお、サービス開始は24年10月を予定している。