大平金は買い優勢、ニッケル価格が前日比2倍以上の暴騰でLME取引停止
大平洋金属<5541>は買い優勢でスタート。2月に入ってから急速に株価水準を切り上げているが、前日は急反落し目先強弱観が対立している。原油市況にとどまらず商品市況高が加速する状況にあるが、そのなかニッケル価格の高騰が際立つ状況にある。実需筋の売り手仕舞いによる影響も反映され、LMEニッケル先物価格は日本時間8日に一時前日終値比で2倍以上の暴騰をみせ、1トン当たり10万ドルを超えた。異常な状態といってよく、これを受けLMEはニッケル取引を即日停止した。ロシアのウクライナ侵攻が激しさを増すなか、供給不安がニッケル価格を押し上げている。フェロニッケル製錬で世界屈指の同社は、ニッケル価格と業績の連動性が高く、足もとのニッケル価格暴騰が株価を刺激する格好となっている。