ファーマフーズ---2Qも2ケタ増収・各利益は黒字転換、BtoB事業・BtoC事業が好調に推移

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2022年3月9日 9時41分

ファーマフーズ<2929>は7日、2022年7月期第2四半期(21年8月-22年1月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比41.3%増の288.21億円、営業利益が20.32億円(前年同期は0.81億円の損失)、経常利益が21.05億円(同0.49億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が15.61億円(同4.46億円の損失)となった。

バイオメディカル事業の売上高は前年同期比95.7%減の0.14億円、セグメント損失は1.38億円(前年同期は1.74億円の利益)となった。「ALAgene(R) technology」は、これまで治療できなかった病気に対する抗体及び既存医薬品よりも優れた薬効を持つ抗体を作製する技術として、競合他社よりいち早く製薬会社へのライセンスアウトを実現している。当第2四半期累計期間においては、本技術を活用・高度化し、あらゆる疾患を標的とした次世代抗体医薬品候補となり得るリード抗体の作製を開始している。抗体創薬プロジェクトでは、「自己免疫疾患」「悪性腫瘍」等の難治性疾患を対象とした研究開発を行っている。「ペプチド創薬プロジェクト」では、骨形成不全症の治療薬の候補として、「リプロタイト(R)」の作用機序の解明と、動物モデルでの薬効評価、薬物動態評価を行うことで、製薬企業との提携交渉を継続するとしている。また、新たな創薬ターゲットに対する抗体作製に加え、外部企業からの分析・効能評価試験等を受託するLSI(Life Science Information)事業を行っている。

BtoB事業の売上高は前年同期比214.8%増の36.47億円、セグメント利益は同67.5%増の5.41億円となった。機能性素材の販売では、主力商品の「ファーマギャバ(R)」の売上高は、前第4四半期に海外向け出荷が増大したことによる反動減の影響により、同20.9%減の4.56億円となった。国内市場では、機能性表示食品制度における「GABA(ギャバ)」の届出件数は625件(2022年1月末時点)で、引続き第1位の採用実績を維持している。骨形成成分である「ボーンペップ(R)」の売上高は同7.1%増の0.98億円となった。海外の乳業メーカーでの採用が進み、現在20社以上で採用されている。OEM事業の売上高は同2.3%増の3.12億円となった。国内を中心にヘルスケア企業向けダイエット食品、健康飲料及びコンビニ向けパウチゼリー等が増加した。新規事業である越境ECでは、ECプラットフォームや現地代理店向け販売により、売上高は1.08億円となった。新規の製造・販売チャネルでは、明治薬品の手がける医薬品製造受託の「CMO事業」の売上高が16.72億円、機能性食品・医薬品等のドラッグストアチャネル等での販売を行う「CHC事業」の売上高が8.69億円となった。

BtoC事業の売上高は前年同期比33.1%増の251.59億円、リピート購入による収益が積み上がり、セグメント利益は20.70億円(前年同期は2.35億円の損失)となった。当第2四半期累計期間においては、2022年1月末時点の同社グループ全体の定期顧客件数は、834,139件となった。「ニューモ(R)育毛剤」の売上高は、149.13億円となった。定期顧客件数は520,958件と高水準を維持し、リピート購入の進展により、全体の売上及び利益の押し上げに寄与した。顧客へのクロスセルを引続き注力しており、サプリメントの売上高は15.80億円、シャンプーの売上高は3.89億円となった。なお、「ニューモ(R)育毛剤」の累計出荷件数は、2022年2月17日時点で1,200万本を突破し、堅調な受注が継続している。「ニューモ(R)」ブランドの水平展開の取組みとして、まつ毛美容液「まつ毛デラックス WMOA」の広告宣伝に注力した。受注好調により初回生産分は完売となったが、2021年12月より出荷が再開され、売上高は9.92億円となった。また、メガネ型拡大鏡「PFI博士ルーペ(R)」購入顧客に対し、ロート製薬<4527>のアイケアサプリメント「ロートV5粒アクトビジョン」のクロスセルを実施した。両社の強みを組み合わせ、売上高は4.76億円となった。既存商品では、膝関節サプリメント「タマゴサミン(R)」の売上高は13.48億円と利益に寄与している。化粧品の販売では、「ヘアボーテ(R)エクラ ボタニカルエアカラーフォーム」の販売に注力した。2022年1月末時点の定期顧客件数は83,502件、売上高は18.42億円となった。

2022年7月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比29.7%増の606.31億円、営業利益が同1.8%増の57.73億円、経常利益が同0.4%増の57.88億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.7%増の40.21億円とする期初計画を据え置いている。足元では明治薬品の商品が通販チャネルで非常に好調であり、下期での広告投資拡大と顧客獲得が期待できるとしている。

《ST》

提供:フィスコ

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