ボストン・ビールが決算受け上昇 ただ、見通しに懐疑的な見方も=米国株個別

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2022年4月22日 23時49分

アルコール飲料のボストン・ビール<SAM>が引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株損益が予想外の赤字だったほか、売上高も予想を下回った。出荷量も25.1%の減少。「サミュエル・アダムズ」は好調だったものの、「トゥルーリー・ハードセルツァー」など他のブランドの出荷減が圧迫した。卸売業者による在庫圧縮とサプライチェーンや原材料のコスト増が響いた。

決算発表直後は時間外で株価は売りが強まっていたが、その後は切り返している。冴えない第1四半期決算にもかかわらず、同社は通期の出荷見通し4%-10%増を再確認したことで市場に安心感が広がっている模様。

ただ、アナリストからは同社の目標達成は困難との指摘も出ている。第1四半期はセルツァーの需要減、粗利益率の圧迫を反映し、厳しい結果となっていたが、その状況を考慮すると、通期の見通し達成に若干懐疑的な見方をせざるを得ないという。

また、年内に3%-5%の値上げを予定しているが、コストインフレを相殺するのは難しいとの指摘も聞かれた。

(1-3月・第1四半期)

・1株損益(調整後):-0.16ドル(予想:2.04ドル)

・売上高:4.30億ドル(予想:4.46億ドル)

・粗利益率(調整後):40.2%(予想:43.2%)

・出荷:25.1%減

(通期見通し)

・出荷:4~10%

・1株利益(調整後):11.00~16.00ドル(予想:14.02ドル)

・粗利益率(調整後):45~48%

(NY時間10:39)

ボストン・ビア<SAM> 359.64(+13.67 +3.95%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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