本日注目すべき【好決算】銘柄 トプコン、TOYO、SANKYO (12日大引け後 発表分)

注目
2022年5月13日 7時01分

12日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

トプコン <7732> [東証P]  ★今期経常は15%増で8期ぶり最高益、前期配当を11円増額・今期は4円増配へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比2.7倍の148億円に急拡大し、従来予想の115億円を上回って着地。続く23年3月期も前期比14.7%増の170億円に伸び、8期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

前期上振れは想定以上の力強い需要に加え、部材不足の影響を低減できたことが要因。為替の円安進行もプラスに働いた。今期はインフラ需要の増加や省力化ニーズの高まりを背景に、ポジショニング部門の増勢が続くほか、スクリーニングビジネスやリモート検眼システムの拡大でアイケア部門も伸びる。

併せて、前期の年間配当を25円→36円(前の期は10円)に増額し、今期も前期比4円増の40円に増配する方針とした。

総医研HD <2385> [東証G]  ★今期経常を一転9%増益に上方修正

◆22年6月期の連結経常利益を従来予想の7億円→10億円に42.9%上方修正。従来の23.9%減益予想から一転して8.7%増益見通しとなった。昨年11月のアリババ<BABA>グループの大規模イベント向けに化粧品の出荷が好調だったことなどが上振れの背景。

フージャース <3284> [東証P]  ★今期経常は14%増益、12円増配へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比23.3%増の56.9億円になり、23年3月期も前期比14.2%増の65億円に伸びる見通しとなった。今期は不動産開発事業が収益を牽引する。マンションの引き渡し戸数が1034戸(前期比223戸増)に増えるほか、利益率の改善を見込む。

併せて、今期の年間配当は前期比12円増の48円に増配する方針とした。

フレクト <4414> [東証G]  ★今期経常は59%増で2期連続最高益更新へ

◆22年3月期の経常損益(非連結)は2.4億円の黒字(前の期は1.8億円の赤字)に浮上して着地。続く23年3月期の同利益は前期比59.2%増の3.8億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はDX支援の旺盛な需要が継続するなか、クラウドインテグレーションサービスが好調に推移し、31.0%の大幅増収を見込む。

TOYO <5105> [東証P]  ★今期経常を19%上方修正、配当も12円増額

◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の446億円→530億円に18.8%上方修正。減益率が20.2%減→5.2%減に縮小する見通しとなった。北米市場でタイヤ需要が好調に推移していることが要因。急速な円安による為替差益の発生も利益を押し上げる。

併せて、今期の年間配当を従来計画の58円→70円に増額修正した。

オークマ <6103> [東証P]  ★今期経常は57%増益、前期配当を10円増額・今期は50円増配へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比2.9倍の155億円に伸びて着地。続く23年3月期も前期比57.3%増の245億円に拡大する見通しとなった。今期は工作機械需要が底堅く推移するなか、高水準な受注残高があるマシニングセンターなどの販売が伸びる。

併せて、前期の年間配当を80円→90円(前の期は35円)に増額し、今期も前期比50円増の140円に大幅増配する方針とした。

SANKYO <6417> [東証P]  ★今期経常は33%増益、20円増配へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比3.0倍の222億円に伸びて着地。続く23年3月期も前期比32.5%増の295億円に拡大する見込みとなった。今期は主力のパチンコ機関連事業で主力タイトルに加え、新規IPを採用した機種を複数投入し、販売台数21万台(前期比27.6%増)と大幅な増加を見込む。パチスロ機の販売も伸びる計画。

業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比20円増の120円に増配する方針とした。併せて、発行済み株式数の4.68%にあたる325万8400株を5月末に消却すると発表。

トムソン <6480> [東証P]  ★前期経常が上振れ着地・今期は7%増益、3円増配へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比33倍の74.8億円に急拡大し、従来予想の63億円を上回って着地。続く23年3月期も前期比6.8%増の80億円に伸びる見通しとなった。今期は新型コロナウイルス感染拡大の長期化や原材料・エネルギー価格の高騰など先行きに不透明感はあるものの、エレクトロニクス関連機器向けをはじめとした設備投資需要は底堅く推移する見通し。

併せて、今期の年間配当は前期比3円増の16円に増配する方針とした。

芝浦 <6590> [東証P]  ★前期経常が上振れ着地・今期は33%増益、前期配当を30円増額・今期は120円増配へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比72.9%増の48.7億円に伸び、従来予想の40.5億円を上回って着地。続く23年3月期も前期比33.3%増の65億円に拡大する見通しとなった。前期上振れは半導体分野の拡大や製品構成の良化などが要因。今期はIoTや5G、AIなどの強い需要が続くなか、半導体関連メーカーの設備投資ニーズが高水準で推移し、13.7%の増収を見込む。

業績好調に伴い、前期の年間配当を200円→230円(前の期は110円)に増額し、今期も前期比120円増の350円に大幅増配する方針とした。

サンケン <6707> [東証P]  ★今期経常は46%増で2期連続最高益更新へ

◆22年3月期の連結経常損益は137億円の黒字(前の期は34億円の赤字)に浮上して着地。続く23年3月期の同利益は前期比46.0%増の200億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見込みとなった。今期は白物家電のインバータ化率の上昇や自動車のEV化加速などを背景に、パワー半導体の旺盛な需要が継続する見通し。

エフテック <7212> [東証P]  ★前期経常が上振れ着地・今期は2.3倍増益、10円増配へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比45.8%減の12.9億円に落ち込んだが、従来予想の8億円を上回って着地。続く23年3月期は前期比2.3倍の30億円に急拡大する見通しとなった。前期上振れは円安による為替差益が発生したことが主因。今期は自動車生産が正常化に向かうなか、自動車部品の販売が回復し、40.7%の大幅増収を見込む。

併せて、今期の年間配当は前期比10円増の20円に大幅増配する方針とした。

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