株価指数先物【寄り前コメント】 想定内の一服から、押し目狙いのロングスタンスに

市況
2022年5月17日 8時12分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 26460 -20 (-0.07%)

TOPIX先物 1862.5 +3.5 (+0.18%)

シカゴ日経平均先物 26500 +20

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

16日の米国市場はNYダウが上昇する一方、 S&P500ナスダックは下落。中国の4月小売売上高や鉱工業生産が予想を下回ったほか、5月のニューヨーク連銀製造業景況指数が予想外のマイナスだったことが嫌気されて売り先行で始まった。ただし、中国・上海市が6月に都市封鎖(ロックダウン)を解除する方針を示したのを受けて、原油先物相場が上昇。エネルギー株のほか、キャタピラー<CAT>など中国関連の一角が買われた。また、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが想定ほど急速にならないとの見方が浮上し、NYダウはプラスに転じた。ハイテク株は直近のリバウンドに対する利益確定の売りが優勢となり、ナスダックの重荷となった。S&P500業種別指数はエネルギー、電気通信サービス、医薬品・バイオテクノロジーが上昇した半面、自動車・同部品、消費者サービス、半導体・同製造装置が下落。

シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、日中大阪比20円高の2万6500円で取引を終えた。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比20円高の2万6500円で始まり、2万6550円~2万6650円辺りでのレンジで推移。米国市場の取引開始後にはレンジを切り下げ、2万6430円と下落に転じた。売り一巡後は2万6660円とプラスに転じる場面もあったが買いは続かず、引けにかけて軟化し、2万6460円で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。日経225先物は10日の安値2万5540円(ナイトセッション)から、昨日は2万6870円まで買われる場面も見られた。テクニカル面で上値抵抗線として意識されていた25日移動平均線を捉えてきたことで、いったんは利食いも入りやすい水準だろう。米国ではハイテク株が直近の上昇に対する利食いの動きだったこともあり、想定内の一服といった形から押し目狙いのスタンスに向かいそうだ。

そのため、2万6500円を中心に5日線が位置する2万6270円と25日、75日線が位置する2万6700円辺りでのレンジ推移を想定。本日はエネルギー株などへの物色が想定されるため、ややTOPIX型優位の動きとなる可能性があるが、昨日のNT倍率は先物中心限月で25日線を突破し14.24倍に上昇しており、巻き戻しの動きといった反応は想定内。25日線が位置する14.18倍や75日線の14.15倍辺りに低下する局面では、NTロング組成のタイミングとなる可能性がありそうだ。

VIX指数は27.47に低下し、支持線として意識されていた25日線を下回ってきた。75日線は26.48辺りに位置しており、これを下回ってくるようだと、4月半ば以降のリスク回避姿勢で傾いていたリスク警戒のポジションをカバーする動きが一段と強まる可能性もありそうだ。楽観視はできないものの、ショートカバーが入りやすい水準との見方により、弱含む局面ではその後のリバウンドを想定したロングとなろう。

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