三陽商が続急伸、第1四半期経常は5億9300万円の黒字に浮上
三陽商会<8011>が大幅高で4日続伸。午前11時に発表した23年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算で、経常損益が5億9300万円の黒字(前年同期は5億2400万円の赤字)となり、これを好感する買いが向かっている。
今期から「収益認識に関する会計基準」の適用で単純比較はできないが、売上高は143億5500万円(前年同期は87億1000万円)に大きく伸びた。外出自粛の緩和を受けて百貨店や直営店の集客が回復したことに加え、緊急事態宣言下で休業や短縮営業を強いられていた前期からの反動も大きかった。また、「再生プラン」で実施してきた構造改革を継続し、調達原価率の低減や在庫管理の強化を進めたほか、正価販売に徹したことで採算も改善した。上期の経常損益予想は10億9000万円の赤字を計画しており、業績上振れが期待されている。