話題株ピックアップ【昼刊】:東電HD、ワークマン、SGHD

注目
2022年7月4日 11時40分

■東電HD <9501>  645円  +66 円 (+11.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

東京電力ホールディングス<9501>は強弱観対立のなかも売り物をこなし頑強。猛暑による電力需給逼迫を背景に電力料金のスポット価格上昇が続くとの見方が電力株には追い風材料となっている。また、原発再稼働に向けた思惑も高まっており、とりわけ東電が有する世界最大級の柏崎刈羽原発の今後にマーケットの関心が高い。一方、関西電力<9503>も5日移動平均線を足場に目先やや買いが優勢となっている。同社は前週末1日に、大飯原発4号機の運転再開時期について、予定されていた7月下旬から1週間程度早まりそうだと発表、これを好感する形で投資資金を引き寄せている。

■ワークマン <7564>  5,790円  +550 円 (+10.5%)  11:30現在

ワークマン<7564>が急反発している。前週末1日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比14.1%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。後半にかけて気温が上昇したことで、空調ファン付きウェアやレディース衣料、半袖Tシャツなどの夏物衣料が好調に推移したほか、防水シューズやレインウェアなどのレイングッズも売り上げを伸ばした。なお、全店売上高は同20.3%増だった。

■東京エネシス <1945>  1,047円  +90 円 (+9.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

東京エネシス<1945>が大幅高、9%を超える上昇で4ケタ大台を回復した。再生可能エネルギーでは太陽光発電システムの設置で強みを発揮、地盤調査にはじまり部材調達、安全性の高い施工、メンテナンスに至るまで一貫して手掛けるEPC(設計・調達・建設)事業者として高い実績を誇る。原発メンテナンスにも強く、筆頭株主である東京電力ホールディングス<9501>との取引関係が厚い。また、東電HDに次ぐ大株主に光通信が入っている。PBRは依然として0.5倍台で割安感が強い。

■象印マホービン <7965>  1,449円  +90 円 (+6.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

1日に決算を発表。「上期経常が17%増益で着地・3-5月期も21%増益」が好感された。

象印マホービン <7965> [東証P] が7月1日大引け後(15:30)に決算を発表。22年11月期第2四半期累計(21年12月-22年5月)の連結経常利益は前年同期比16.8%増の55.9億円に伸び、通期計画の60億円に対する進捗率は93.2%に達し、5年平均の71.5%も上回った。

⇒⇒象印マホービンの詳しい業績推移表を見る

■SGホールディングス <9143>  2,348円  +67 円 (+2.9%)  11:30現在

SGホールディングス<9143>が反発している。前週末1日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、最終利益を960億円から1040億円(前期比2.6%減)へ上方修正したことが好感されている。同時に保有する日立物流<9086>株の一部売却を発表しており、売却益を計上することが要因。なお、売上高1兆6500億円(同3.9%増)、営業利益1420億円(同8.8%減)は従来見通しを据え置いている。

■JMDC <4483>  5,940円  +140 円 (+2.4%)  11:30現在

JMDC<4483>が4日ぶりに反発している。1日の取引終了後、臨床試験領域へのサービス提供に向けて本格的に取り組むことにしたと発表しており、これが好材料視されている。同社は近年、臨床検査値などの治験データを初期段階から電子的に収集・管理するEDC事業を行うクリンクラウドと、CRO(開発業務受託機関)としてのフルサポート業務を有するアイメプロをグループに加えており、グループとして既存の臨床試験事業にデータやICTに関するノウハウを掛け合わせることで、新しいハイブリッド型のCT(臨床試験)モデルの確立に向けて取り組むとしている。また、今後の臨床試験において利活用が期待される電子カルテを中心としたデータアセットの拡大にも引き続き注力するとしている。

■アスクル <2678>  1,608円  +35 円 (+2.2%)  11:30現在

アスクル<2678>が3日ぶり反発。オフィス用品の通販で最大手に位置する。Zホールディングス<4689>の傘下で個人向けeコマース「ロハコ」で協業体制にある。前週末1日取引終了後、23年5月期の連結最終利益が94億円(前期比2%増)と連続で過去最高を更新する見通しであることを発表、これがポジティブ視されている。最高利益更新が続くとはいえ、予想はやや保守的との見方で利益上振れに対する期待もある。株式需給面では信用取組が売り長で直近6月24日申し込み現在の信用倍率が0.73倍であり、目先買い戻しを誘発し上値の軽さにつながっている。

■サカイ引越センター <9039>  4,560円  +95 円 (+2.1%)  11:30現在

サカイ引越センター<9039>が反発している。午前11時ごろに発表した6月度の月次売上高(速報)が前年同月比6.5%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。

■KDDI <9433>  4,236円  -77 円 (-1.8%)  11:30現在

KDDI<9433>が安い。2日未明に発生した大規模な通信障害を嫌気した売りが流入している。復旧作業は3日午後に終了したが、きょう4日に入っても音声通話はつながりにくい状況が続くなど、混乱は収まっていない。ただ、配当利回りは高く、売り一巡後は下値を拾う動きで下げ幅を縮小させている。

■東京エレクトロン <8035>  42,160円  -500 円 (-1.2%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>がウリ気配で始まるなど、半導体製造装置の主力株は売り優勢の展開となっている。前週末の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数がともに上昇したが、半導体関連株はエヌビディア<NVDA>が4%あまりの下げ、アプライド・マテリアルズ<AMAT>は5%超下落と半導体関連株が売り込まれ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は大幅安で5日続落となった。バンカメ<BAC>が29日付で半導体関連銘柄の目標株価を一斉に引き下げたことが嫌気されている。半導体市場は足もとで需給逼迫が伝わるものの、先行きについては急速に需給が緩むとの見方も相次いでいる。これを受け、東京市場でも同関連株に対する警戒感が根強い。

■三菱重工業 <7011>  4,834円  -4 円 (-0.1%)  11:30現在

三菱重工業<7011>は前週末終値近辺で売り買い交錯。6月下旬に急落したものの前週から戻り歩調にある。岸田首相はバイデン米大統領との首脳会談を経て、防衛予算を大幅増額する姿勢を示していることから、防衛省との取引額で群を抜く同社株には追い風が強い。また、同社は原子力では国内の加圧水型原子炉(PWR)の発電プラントにおいて、ほぼすべての設計・制作・建設を請け負うなど圧倒的な実績を誇っており、原発関連の中核銘柄としても注目されている。一方、直近では傘下の三菱航空機が22年3月期に87億円の最終赤字だったと発表、3期連続の債務超過となったが、これが上値を押さえているとの見方もある。

■コーアツ工業 <1743>  10,030円  +3,930 円 (+64.4%) 一時ストップ高   11:30現在

コーアツ工業<1743>は異彩を放つ急騰トレンドを形成。6月27日に、9月末の株主を対象に1株を3株にする株式分割を発表、翌28日から急速人気化し、前日まで4営業日連続のストップ高でそのうち3営業日は1本値となっている。きょうは、値幅制限拡大の措置がとられ、ストップ高は従来比4倍となる4000円幅に広げられた。きょうは、その上限の4000円高まで駆け上がっている。同社はプレストレストコンクリート技術を活用した橋梁建設会社で、構造物杭打ち工事で実績が高い。台風シーズンを控え防災関連(国土強靱化関連)のテーマに乗るが、市場では「株式分割やテーマ性だけでは、この株価急騰は妥当性に乏しいというよりない。小型の品薄株で値が付きにくいという特性に着目した短期資金の買いが入っているもようで、一般投資家は参戦しにくいのではないか」(中堅証券ストラテジスト)という声が出ていた。

■メドレックス <4586>  147円  +34 円 (+30.1%)  11:30現在

メドレックス<4586>が急反騰で年初来高値を更新している。前週末1日の取引終了後、「メマンチン含有経皮吸収型液剤」に関して特許庁から特許査定が通知されたと発表したことが好感されている。同特許は、同社独自の経皮吸収技術NCTSを用いたアルツハイマー治療貼付剤MRX-7MLLをカバーするもの。日本のほか、米国で登録されており、欧州、中国でも権利化を目指すとしている。なお、同件が22年12月期業績に与える影響はないという。

■ニッソウ <1444>  2,040円  +400 円 (+24.4%) ストップ高   11:30現在

1日に発表した「東証グロースに新規上場」が買い材料。

東証は25日付でグロース市場への新規上場を承認した。

■クラウディア <3607>  305円  +41 円 (+15.5%)  11:30現在

クラウディアホールディングス<3607>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は1日取引終了後に、22年8月期第3四半期累計(21年9月~22年5月)の連結決算を発表。営業損益は2億5500万円の黒字(前年同期は12億300万円の赤字)で着地した。売上高は前年同期比36.8%増の71億1200万円となった。新型コロナウイルスのワクチン接種が普及した効果などからユーザーの挙式実施意欲が回復しつつあるほか、利益面では原価率の改善や販管費の抑制などが寄与した。また、これまで非開示としてきた通期業績予想もあわせて公表し、売上高は前期比31.1%増の92億円、営業損益は3000万円の黒字(前期は17億3200万円の赤字)を見込んでいる。

■sMedio <3913>  794円  +100 円 (+14.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

sMedio<3913>がストップ高の794円水準でカイ気配となっている。前週末1日の取引終了後、台湾のキーウィ・テクノロジー社と資本・業務提携し、その子会社で日本法人であるキーウィテクノロジー(東京都港区)を割当先とする第三者割当増資を実施すると発表しており、これが好材料視されている。キーウィテクノロジーに対して30万6000株の新株を発行し、約1億9100万円を調達する。払込期日は7月19日。調達資金はIoTソリューション事業の立ち上げ・拡大や、SaaSアプリケーションの拡張開発などに当てる方針で、財務面の強化のほか、業務提携による企業価値向上も期待できると判断したという。

●ストップ高銘柄

ウェッジHD <2388>  107円  +30 円 (+39.0%) ストップ高   11:30現在

ホーブ <1382>  2,012円  +400 円 (+24.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

桂川電機 <6416>  855円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   11:30現在

SDSホールディングス <1711>  703円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

シンワワイズ <2437>  1,082円  -300 円 (-21.7%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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