アンジェス---2Qは2ケタ増収、希少遺伝性疾患のオプショナルスクリーニング検査による手数料収入を安定的に確保

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2022年8月10日 15時46分

アンジェス<4563>は9日、2022年12月期第2四半期(22年1月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比38.1%増の0.31億円、営業損失が91.24億円(前年同期は75.40億円の損失)、経常損失が74.20億円(同73.30億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が74.25億円(同74.50億円の損失)となった。

当第2四半期累計期間において、新型コロナウイルス感染症の予防用ワクチンと治療薬の二軸で開発を進めている。また、HGF遺伝子治療用製品「コラテジェン(R)筋注用4mg(以下「コラテジェン(R)」)」は市販後調査の結果を待って、本申請に向けた準備を進めているほか、適応拡大及び米国での承認を目指して、国内外で臨床試験を進めている。更に、新規ゲノム編集技術を有する子会社のEmendoBio Inc.(以下「Emendo社」)では、戦略的提携先との共同開発を進めて開発パイプラインの拡充を図った。事業収益は前年同期比で増収となった。コラテジェン(R)の条件及び期限付製造販売の承認を取得し、田辺三菱製薬より販売しているが、当面の治療に必要な数量を前年度中に出荷完了しているため、製品売上高は0.03億円(前年同期比0.19億円の減収)となった。一方、アンジェスクリニカルリサーチラボラトリー(以下「ACRL」)において前年度第3四半期より実施している希少遺伝性疾患のオプショナルスクリーニング検査は安定的に推移し、手数料収入として0.28億円(同28百万円の増収)を計上した。一方、事業費用は91.56億円(前年同期比21.1%増)となった。売上原価は0.36億円(同165.9%増)となった。これは主に、ACRLにおける希少遺伝性疾患のオプショナルスクリーニング検査にかかる原価を計上したことによる。研究開発費は66.17億円(同33.4%増)となった。新型コロナウイルス感染症予防DNAワクチンの製造関連費用を計上し、外注費が21.25億円増加している。一方、新型コロナウイルス感染症予防DNAワクチンの目標症例の投与が完了したことにより、研究用材料費は6.21億円減少している。また、主にEmendo社の人員の増加により、給料手当が1.38億円増加している。販売費及び一般管理費は25.02億円(同3.3%減)となった。主にEmendo社に関連する弁護士等専門家及びコンサルタントへの報酬が減少し、支払手数料が前年同期より1.30億円減少している。一方、為替の円安に伴い、Emendo社買収に伴うのれん償却額が前年同期より1.67億円増加している。この結果、営業損失は前年同期に比べ拡大している。

2022年12月期通期の連結業績予想については、現時点で合理的な業績予想の算定ができないことから、記載していない。

《ST》

提供:フィスコ

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