話題株ピックアップ【夕刊】(1):東電HD、坪田ラボ、オリンパス
■東電HD <9501> 552円 +50 円 (+10.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
東京電力ホールディングス<9501>は反発。読売新聞オンラインがこの日朝、「経済産業省は、2023年夏以降に東京電力柏崎刈羽原子力発電所など国内の原発計7基の再稼働を目指す方針を24日、政府の会議で示す」と報じた。柏崎刈羽原発6、7号機のほか、東北電力<9506>の女川原発2号機や関西電力<9503>の高浜原発1、2号機などの再稼働を目指すという。
■坪田ラボ <4890> 1,234円 +83 円 (+7.2%) 本日終値
坪田ラボ<4890>が反発。同社は23日、麻布大学や慶應義塾大学などとの共同研究チームが、愛情ホルモン「オキシトシン」の作用によってイヌが情動の涙を流すことを発見したと発表しており、これが材料視されたようだ。同社はさまざまな基礎研究の一環として、まったく新しいアプローチでのドライアイのメカニズム解明を進めており、この研究もその一つ。今回、オキシトシンが涙の分泌にかかわり、ドライアイの新たな治療開発のカギになるかもしれないことが示された点が、眼科領域において大きな価値だとしている。
■前田工繊 <7821> 3,215円 +175 円 (+5.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
前田工繊<7821>が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を4250円から4650円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、インダストリーインフラ事業でアルミ鍛造ホイールを製造・販売するBBS事業の成長局面入りと、建設・土木資材などを手掛けるソーシャルインフラ事業の安定成長で23年6月期以降の過去最高営業利益(21年9月期64億6200万円)の連続更新を予想。特に、BBSの海外新規案件の寄与などによる売り上げ拡大が想定以上として、23年6月期の営業利益予想を82億円から90億円へ、24年6月期を同95億円から102億円へ引き上げている。これに対して、株価は中長期の利益拡大を十分織り込んでいないと指摘している。
■あい ホールディングス <3076> 1,956円 +105 円 (+5.7%) 本日終値
あい ホールディングス<3076>は大幅反発。午前9時ごろ、子会社Social Area Networksの位置情報デバイスが、日本空港ビルデング<9706>と花岡車輛(東京都江東区)が羽田空港において共同で開始する位置管理対応空港カート・屋内外位置管理システムの実証実験に採用されたと発表しており、これが好感された。今回の実証実験で使う、花岡車輛と共同で開発された「ソーラービーコン搭載空港カート」は、カートの電源が不要のため、空港内の空港カートをバッテリー交換することなく屋内外で位置管理できることなどが特徴。これにより、サービス向上及び将来的な労働力不足の解消を目指すとしている。
■ホシデン <6804> 1,601円 +43 円 (+2.8%) 本日終値
ホシデン<6804>は3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で、投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を1300円から1650円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。円安に加えて、アミューズメント関連の需要動向と収益性向上を織り込み、23年3月期の営業利益予想を90億円から140億円へ、24年3月期を同80億円から100億円へ上方修正したことが要因としている。
■オリンパス <7733> 3,088円 +81 円 (+2.7%) 本日終値
オリンパス<7733>が反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「生物顕微鏡などを手がける科学事業の売却交渉で、米大手投資ファンドのベインキャピタルを軸に調整に入ったことが23日、分かった」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、ベインの買収額は4000億円規模になる見通しという。23日午後に同件が電子版で報じられたことを受けて会社側では、「当社の発表に基づくものではない。現在、科学新会社であるエビデントの全株式を第三者に譲渡することを念頭に置いた検討作業を進めているが、決定した事実はない」とコメントしている。
■ヒトコムHD <4433> 1,843円 +37 円 (+2.1%) 本日終値
ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433>が続伸。23日の取引終了後、グループ会社UsideUの遠隔・リモート接客クラウド「TimeRep」が、福岡空港の案内所でサービス提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。「TimeRep」は、アバター及び実写を介した接客により、非対面・非接触を実現しつつ、接客員が複数拠点を担当することで生産性が向上するニューノーマル時代の接客システム。労働人材不足やコロナ禍を背景に、生産性向上や非対面・非接触など複数のニーズが生じていることに加えて、事業環境やサービス種類などの諸条件にフレキシブルに対応できるため、今回の採用に至ったという。
■しまむら <8227> 12,700円 +240 円 (+1.9%) 本日終値
しまむら<8227>が3日続伸。23日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比2.1%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。猛暑が続いたことで夏物全般が売り上げを伸ばした。アウター衣料では、婦人のジレとTシャツやタンクトップのコーディネートが売れ筋となったほか、実用商品では「FIBER DRY」の肌着や寝具、インテリアが好調だった。また、夏休みのお出掛け需要で、婦人ティーンズ向け商品やサンダル、帽子やリュックが売れ筋となり、お盆の帰省需要では、ふとんセットや敷き布団が売り上げを伸ばした。なお、全店売上高は同1.7%増だった。
■ADEKA <4401> 2,393円 +43 円 (+1.8%) 本日終値
ADEKA<4401>は3日ぶりに反発。23日の取引終了後、上限を50万株(発行済み株数の0.5%)、または11億7500万円とする自社株を、24日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好感された。資本効率の向上を図るとともに将来の機動的な資本戦略に備えるためという。
■ベルーナ <9997> 742円 +13 円 (+1.8%) 本日終値
ベルーナ<9997>は高い。23日の取引終了後に発表した7月度の月次売上高が、前年同月比0.5%増と7カ月ぶりに前年実績を上回っており、これが好感された。呉服関連事業が同6.5%増、グランベルホテルなどの売り上げ増によりプロパティ事業が同61.7%増と引き続き伸長した。また、データベース活用事業などの寄与で通販事業は同5.0%減となったものの、前月の同10.9%減から改善した。
株探ニュース