話題株ピックアップ【夕刊】(1):マニー、ソースネクス、東芝
■マニー <7730> 2,085円 +287 円 (+16.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
マニー<7730>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は11日取引終了後、23年8月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比15.2%増の71億円としていることや、年間配当計画を前期比3円増配の33円としていることが好感されたようだ。売上高は同14.6%増の234億円を見込む。デンタル関連製品は中国とインドをはじめとする新興国市場での拡販活動によるダイヤバーの増加を予想しているほか、前期に大幅伸長したアイレス針関連製品についても引き続き新型コロナウイルスからの需要回復により売り上げが増えるとみている。
■ソースネクスト <4344> 294円 +20 円 (+7.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
ソースネクスト<4344>は大幅高で4日続伸。午前10時ごろ、子会社ポケトークが、新製品「ポケトーク同時通訳」を今冬に発売すると発表しており、これが好材料視された。同製品は、リモート会議システムで話したことが翻訳され、画面上に字幕表示できる「ポケトーク字幕」が進化した製品で、字幕だけではなく同時通訳のように、相手の話す言語をリアルタイムで音声と字幕で理解できるようになるサービス。リアルタイムの翻訳音声発話により、専属の同時通訳者がいるかのように円滑なコミュニケーションを実現することができるようになり、オンラインだけでなく対面でも利用できるとしている。
■コスモス薬品 <3349> 15,200円 +780 円 (+5.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
コスモス薬品<3349>は急反発。11日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)の連結決算は、売上高が前年同期比8.8%増の2061億2200万円、純利益が同3.8%増の64億8100万円だった。新規出店や新商圏への店舗網拡大効果が表れ、最終増益での着地となった。9月の月次営業速報で既存店売上高が前年同月比5.4%増と増収基調を継続したことも相まって、買い安心感が広がった。
■ケーヨー <8168> 918円 +32 円 (+3.6%) 本日終値
ケーヨー<8168>が3日ぶりに反発。11日の取引終了後、主要株主のDCMホールディングス<3050>が同日付で、ケーヨー株550万株を買い増したと発表したことが好材料視された。これに伴い、DCMの議決権総数に対する保有割合は9.22%となる。
■東映アニメーション <4816> 12,930円 +320 円 (+2.5%) 本日終値
東映アニメーション<4816>が3日ぶりに反発。SBI証券が11日付で投資判断を新規「買い」、目標株価1万5670円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、同社は豊富な自社IPを活用した高収益のライセンスビジネスを展開しており、今後も収益は拡大傾向にあると評価。23年3月期は劇場映画「ドラゴンボール超」(22年6月公開)、「ONE PIECE FILM RED」(22年8月公開)、「SLAM DUNK」(22年12月公開予定)と大型3作品が公開し、トリプルカタリストの到来と考えており、収益モメンタムは強まると指摘している。一方で、これら劇場作品の2次利用(映像配信、ゲーム化、グッズ販売)は通常、映画公開終了から半年後以降に本格化することが多く、24年3月期は大型劇場作品の減少による減収を予想するが、2次利用のプラス効果がある程度期待できるとしている。
■フルマルHD <7128> 3,380円 +80 円 (+2.4%) 本日終値
フルサト・マルカホールディングス<7128>は後場上げ幅を拡大。午前11時30分ごろ、京都大学と「牛の行動とバイタル情報の統合モニタリングシステムの構築」を目的とした共同研究契約を締結したと発表したことが材料視された。この共同研究は、牛のさまざまな行動とバイタル情報をモニタリングできる汎用性の高いシステムの構築を目的としたもので、カメラとマイクによる画像・音声情報と、センサーによるバイタル情報の取得・解析によるシステム化を研究する。なお、同件によるグループ業績への影響は軽微としている。
■東芝 <6502> 5,133円 +117 円 (+2.3%) 本日終値
東芝<6502>が反発。日本経済新聞電子版が11日、「東芝が再編案について国内投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)に優先交渉権を与えたことが11日、わかった」と報じており、これが買い手掛かりになったようだ。JIP案では中部電力<9502>やオリックス<8591>など日本企業が出資する計画にある。1次入札でJIPと連携していた産業革新投資機構(JIC)は、米ベインキャピタルと連合を組む方向で検討しているという。
■フリュー <6238> 1,111円 +20 円 (+1.8%) 本日終値
フリュー<6238>が高い。午前10時15分ごろ、放送中のテレビアニメ「チェンソーマン」より主人公の上司・マキマをフィギュア化し、MAPPA(東京都杉並区)との共同製作となる「マキマ1/7スケールフィギュア」を発売すると発表しており、これが好感された。「チェンソーマン」は超絶的な存在である悪魔がはびこる世界を舞台に、デビルハンターを営む主人公・デンジの活躍が描かれている人気作品。今回、デンジの上司で公安対魔特異4課に所属し、内閣官房長官直属のデビルハンターであるヒロイン・マキマをフィギュア化。キャラクターの特徴であるミステリアスな表情に、お決まりのスーツ姿で再現したという。
■フィックスターズ <3687> 1,046円 +18 円 (+1.8%) 本日終値
フィックスターズ<3687>は底堅い。寄り付き後は売りが先行したが、午前11時に同社などが開発・運用する量子コンピューティングクラウドサービス「Fixstars Amplify」について、住友商事<8053>とパートナー契約を締結したと発表したことが手掛かり材料となり、上げに転じた。住友商が目指す物流業界向けシステムの開発・導入をFスターズが支援し、同業界の課題解決を目指すという。
■寿スピリッツ <2222> 8,520円 +110 円 (+1.3%) 本日終値
寿スピリッツ<2222>は6日続伸。11日の取引終了後に発表した23年3月期第2四半期(7~9月)の売上状況(概算)が前年同期比71.1%増の106億1100万円となったことが好感された。3年ぶりに行動制限のない夏季シーズンを迎え、総じて人流は回復基調で推移するなか、商品力・販売力・売り場展開力の向上に注力したことが奏功した。セグメント別では、各セグメントがともに伸長したものの、「寿製菓・但馬寿」「販売子会社」などは旅行回復の遅れなどからコロナ前水準に届かず、一方、「シュクレイ」及び「ケイシイシイ」は好立地出店など各種対策強化などから概ねコロナ前水準まで回復した。なお、第2四半期累計(4~9月)の売上高は同68.3%増の201億2700万円だった。
株探ニュース