話題株ピックアップ【夕刊】(2):東宝、ラクス、東エレク

注目
2022年10月14日 15時13分

■東宝 <9602>  5,090円  +205 円 (+4.2%)  本日終値

東宝<9602>が急反発。岩井コスモ証券は13日、同社株の投資判断「A」と目標株価6500円を継続した。リオープン(経済活動の再開)を追い風に映画「トップガン マーヴェリック」などの収益が想定以上に好調だったことから、同社は12日に23年2月期の連結営業利益を380億円から420億円とする増額修正を発表した。ただ、同証券では、下期は前評判の高い新作アニメ映画「すずめの戸締まり」などの収益が加わることで、今期は更なる業績増額修正が期待できる、と指摘。具体的には、今期の同利益は480億円と予想している。

■ラクス <3923>  1,429円  +53 円 (+3.9%)  本日終値

ラクス<3923>が5日ぶりに反発。午前11時ごろ、Sansan<4443>が同社と業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。Sansanの中小企業向け名刺管理サービス「Eight Team」と、ラクスのメールマーケティングサービス「配配メール」の販売に関する連携を行うことで、営業DXの入り口としての両サービスの活用を訴求するのが狙い。契約により両社は、既存顧客や見込み客に対して「Eight Team」と「配配メール」の活用を提案・紹介し、販売するとしている。

■千代田インテグレ <6915>  2,283円  +71 円 (+3.2%)  本日終値

千代田インテグレ<6915>が反発。13日の取引終了後、自社株式の消却を発表したことが好感された。消却前の発行済み株式総数の14.0%に相当する190万株を11月30日付で消却する。これを受け、株式需給の改善を評価する買いが入った。

■東京エレクトロン <8035>  36,660円  +900 円 (+2.5%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>が続伸。前日は日経平均が下値を探るなか高く引けたが、これは個人投資家の押し目買いに加え、ヘッジファンドなど一部機関投資家のショートカバーが反映されたもよう。きょうは、前日の米株高を受け買い戻しに弾みがついている。米株市場ではNYダウが朝安後に大きく切り返し、終値で800ドルを超える上昇をみせたが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は上昇率でダウを上回った。半導体製造装置世界トップクラスのアプライド・マテリアルズ<AMAT>は4.5%高に買われており、東エレクもこれに追随する動きとなった。

■特種東海製紙 <3708>  2,913円  +39 円 (+1.4%)  本日終値

特種東海製紙<3708>は7日ぶりに反発。13日の取引終了後、10月27日付で160万株(発行済み株数の10.74%)の自社株を消却すると発表しており、これが好感された。なお、消却後の発行済み株数は1330万株となる予定だ。

■三洋貿易 <3176>  1,053円  +14 円 (+1.4%)  本日終値

三洋貿易<3176>が4日ぶりに反発。13日の取引終了後、ソフトウェア受託開発や業務系システム開発を行うコスモ・コンピューティングシステムの全株式を10月28日付で取得し子会社化すると発表したことが好材料視された。三洋貿易ではシステム開発を内製化し、ビジネスにより近いところで俊敏にシステム開発しデジタルサービスを提供する体制を構築することで、顧客のデジタル化ニーズへの対応を図っているが、今回の子会社化は競争優位性の獲得につながると見込む。なお、同件による23年9月期業績への影響は軽微としている。

■大黒天物産 <2791>  4,370円  -1,000 円 (-18.6%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ

大黒天物産<2791>が急落。13日の取引終了後、23年5月期の連結業績予想について、営業利益を59億円から39億2300万円(前期比54.1%減)へ、純利益を41億円から27億9300万円(同50.3%減)へ下方修正したことが嫌気された。売上高は2346億円(同4.7%増)の従来見通しを据え置いたものの、今年8月に稼働した関西物流RMセンターの立ち上げ費用に加え、想定を上回る原材料価格の高騰や燃料調整費の大幅な引き上げによる光熱費の上昇などが利益を圧迫する。同時に発表した第1四半期(6~8月)決算は、売上高585億1900万円(前年同期比5.6%増)、営業利益4億4600万円(同77.7%減)、純利益3億900万円(同76.8%減)だった。

■ホギメディカル <3593>  3,340円  -260 円 (-7.2%)  本日終値  東証プライム 下落率4位

ホギメディカル<3593>は4日続落。13日の取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比7.1%増の192億100万円、経常利益は同3.1%増の31億6200万円、純利益は同微減の22億3200万円だった。医療現場における手術の効率化に寄与する主力製品「プレミアムキット」の販売は拡大したものの、円安による原価上昇などが響いた。経常利益は4~6月期は前年同期比23%増だったのに対し、7~9月期は同16%減と減益となり、失望売りに押された。

■Kudan <4425>  2,750円  +500 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値

Kudan<4425>はストップ高。13日の取引終了後、「Kudan Visual SLAM(KdVisual)」が米インテル<INTC>の自律走行ロボット(AMR)プラットフォーム向けエッジ・インサイトに採用されたと発表しており、これを材料視した買いが膨らんだ。同社では、今後もインテルとの協力関係を継続しながら、特にAMRアプリケーションにおいて連携の範囲と規模を拡大していきたいという。業績への影響は現時点で軽微としているが、受注増などにより影響が大きくなると見込まれる場合には速やかに知らせるとしている。

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