株価指数先物【寄り前コメント】 売り一巡後の底堅さが見られるようだと、短期的なロングは入りやすい

市況
2022年10月17日 8時06分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 26570 -480 (-1.77%)

TOPIX先物 1871.5 -20.5 (-1.08%)

シカゴ日経平均先物 26625 -425

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

14日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。英国のトラス首相が財務相を更迭し、法人税の引き上げ凍結案を撤回したため金融市場の混乱への懸念が和らぎ、朝方は買われる場面も見られた。ただし、10月のミシガン大消費者態度指数が59.8と前月(58.6)から上昇したほか、5年先のインフレ期待についても2.9%と同2.7%から上げた。これを受けて、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを続けるとの観測が強まるなか長期金利が上昇し、ほどなく下落に転じた。S&P500業種別指数は銀行のみが上昇し、自動車・同部品、半導体・同製造装置、小売、エネルギー、素材の弱さが目立った。

シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、日中大阪比425円安の2万6625円で終えた。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比60円安の2万6990円で始まり、2万6800円~2万7000円辺りのレンジで推移。米国市場の取引開始直後にレンジを上放れ、一時2万7120円まで買われる場面が見られた。ただし、その後は軟化し再び下落に転じ、終盤にかけてジリ安基調を続け、2万6570円とナイトセッションの安値で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、売り優勢の展開から始まることになろう。ナイトセッションでは25日移動平均線が位置する2万6990円を超える場面も見られたが75日線(2万6250円)を捉えることができず、その後は5日線(2万6530円)水準までの調整となった。14日の800円を超す大幅な上昇に対する反動安の許容水準まで下げたことから、5日線水準での底堅さが見られるかが注目されるところであろう。同線を下回ってくるようだとボリンジャーバンドの-1σが位置する2万6290円辺りが意識されてくる可能性もあることから、ショートを仕掛けてくる動きには注意する必要がありそうだ。一方で、底堅さが見られるようだと、オプション権利行使価格の2万6750円、2万6875円辺りを狙った短期的なロングの動きが入りやすいと考えられる。

VIX指数は32.02に上昇した。NYダウは再び3万ドルを割り込み、S&P500は2.3%、ナスダックが3.0%を超える下落のなか、VIX指数は0.25%の上昇にとどまっており、株式市場の下落ほどセンチメントは悪化していないと考えられる。切り上がる25日線を支持線とした上向きのトレンドを継続しているため楽観視はできないものの、リスクオフの動きが強まる流れにはならないと考えられる。

先週のNT倍率は先物中心限月で14.29倍に上昇した。決算が評価されたファーストリテイリング <9983> [東証P]のインパクトが大きかったと見られ、25日、75日線を突破してきた。本日はファーストリテイリングの反動が見込まれることからNT倍率は低下する可能性はあろうが、25日線あたりで下げ渋るようだと、その後の反発を想定したNTロングでのスプレッド狙いの動きに向かわせやすい。半面、同線をサポートできないようであれば、NTショートによるヘッジを考慮した動きになりそうだ。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.