アーバネットコーポレーション---1Q減収なるも、各プロジェクトはおおむね計画どおりに進捗
アーバネットコーポレーション<3242>は9日、2023年6月期第1四半期(22年7月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比95.1%減の1.49億円、営業損失が2.72億円(前年同期は1.56億円の利益)、経常損失が3.59億円(同1.13億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が2.29億円(同0.66億円の利益)となった。
前年同期比で減収減益になったが、その主な要因は、当年度において予定しているプロジェクトの売上計上が第3四半期以降に偏重していることによる。また、第1四半期に売上計上を予定していた1プロジェクトが、第2四半期にずれ込んだこともあり、売上高、利益ともに大きくマイナスとなったが、当年度に売上計上を予定している各プロジェクトはおおむね計画どおりに推移している。同社グループは投資用ワンルームマンションの開発・1棟販売を主軸事業としており、竣工に伴う売上計上の時期や金額・利益率がプロジェクトごと、年度ごとに大きく異なることから四半期ごとの売上高や利益は毎年大きく変動するが、当年度においては、例年以上に第3四半期以降に竣工・引渡しが集中し、前年同期比の変動幅が大きくなっている。
不動産事業の売上高は1.24億円(前年同期は30.71億円)、セグメント損失は0.14億円(同3.97億円の利益)となった。不動産開発販売については、投資用ワンルームマンションの売却がなかったため、売上計上はなく(前年同期は28.54億円)、不動産仕入販売についても中古マンションの買取再販及び中古戸建の買取再販がなかった(同0.62億円)が、その他不動産事業は不動産仲介及び不動産賃貸業等により、売上高は前年同期比18.9%減の1.24億円となった。
ホテル事業の売上高はホテルアジール東京蒲田の宿泊料等により、前年同期比83.0%増の0.24億円、セグメント損失は0.12億円(同0.15億円の損失)となった。
2023年6月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.0%増の200.00億円、営業利益が同3.5%増の23.00億円、経常利益が同3.2%増の20.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.7%増の13.50億円とする期初計画を据え置いている。
《NS》