東京株式(前引け)=反発、円高進行は重荷でTOPIXはマイナス
5日前引けの日経平均株価は前営業日比30円84銭高の2万7808円74銭と小幅反発。前場のプライム市場の売買高概算は5億4217万株、売買代金概算は1兆3438億円。値上がり銘柄数は462、対して値下がり銘柄数は1302、変わらずは72銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は日経平均が前週末終値近辺で強弱観を対立させ、2万7000円台後半の狭いゾーンでもみ合う展開となった。前週末の米国株市場では、注目された11月の米雇用統計が市場コンセンサスを上回る強い内容となり、インフレ懸念からいったんは下値を探る展開となったが、その後は持ち直しNYダウは小幅ながら上昇した。ただし、外国為替市場では円高が急速に進んだことで、きょうの東京市場ではこれが輸出セクター中心に上値を重くする材料となっている。日経平均寄与度の高い値がさ株が買われたことからプラス圏を維持して前場の取引を終えたものの、TOPIXはマイナス圏で引けている。値下がり銘柄数が値上がり数を大幅に上回った。
個別では、きょうも売買代金で群を抜くレーザーテック<6920>が堅調、大商いのファーストリテイリング<9983>も大幅高。エーザイ<4523>が活況高となり、日本製鉄<5401>も値を上げた。ファナック<6954>が高く、資生堂<4911>も買われた。ハークスレイ<7561>が値上がり率トップとなり、テモナ<3985>は商いを伴い急伸。半面、トヨタ自動車<7203>が冴えず、日本郵船<9101>も利食いに押された。オリンパス<7733>が売られ、日立製作所<6501>も下落した。BEENOS<3328>が急落、日本電波工業<6779>も大幅安。アインホールディングス<9627>の下げも目立つ。