低ボラティリティ投資の底堅いパフォーマンスが来年の警戒感を物語る=米国株
今年の米株式市場は2008年以来の最悪の年で終わりそうだが、市場は来年に向けてさらに警戒感が高まっているようだ。景気後退への懸念とFRBの頑固なタカ派姿勢により、米株式市場は慎重なメッセージを送っている。
低ボラティリティ投資のアウトパフォームもその1つを物語っているという。生活必需品が消費裁量を、ディフェンシブが循環株をリードしている点など、投資家のリスク許容度の低下が示唆されている。公益やヘルスケアそして生活必需品のパフォーマンスは堅調だ。
今月のS&P500は5.66%下落しているのに対し、S&P低ボラティリティ指数は僅か1.26%の下落に留まっており、S&P500に対する低ボラティリティの比率はパンデミックの2020年5月以降で最も高い水準となっている。
(29日終値)
S&P500 3849.28(+66.06 +1.75%)
S&P500低ボラティリティ指数 10346.30(+76.13 +0.74%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美