話題株ピックアップ【昼刊】:東エレク、メルカリ、子育て支援関連

注目
2023年1月5日 11時42分

■東京エレクトロン <8035>  39,880円  +1,470 円 (+3.8%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が買い優勢、株価は昨年12月中旬以降下値模索の動きを強め、大納会までの12営業日でサイコロジカルラインは1勝11敗という状況にあった。前日の大発会も全般軟調地合いに引きずられ値を下げたが、きょうは値ごろ感からの押し目買いで満を持しての反発となっている。前日の米国株市場ではインテル<INTC>やエヌビディア<NVDA>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>など半導体関連株が総じて高く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大きく反発した。これを受け、東京市場でも半導体セクターに物色の矛先が向いている。東エレク以外でも半導体シリコンウエハー大手のSUMCO<3436>や車載用半導体トップのルネサスエレクトロニクス<6723>など広範囲に買いが広がっている。

■松屋 <8237>  1,033円  +35 円 (+3.5%)  11:30現在

松屋<8237>は反発。4日取引終了後、2022年12月の売上高速報を発表。銀座本店の売上高は前の年の同じ月と比べ29.9%増と大幅な増収となり、これを好感した買いが集まったようだ。化粧品は約42%増、ラグジュアリーブランドは約60%増、宝飾は62%増と大きく伸びた。免税売上高も、台湾や韓国、香港、タイなどからの顧客向けに急回復した。

■メルカリ <4385>  2,779円  +94 円 (+3.5%)  11:30現在

メルカリ<4385>が堅調。共同通信が4日、「自治体がフリーマーケットアプリのメルカリを使い、回収した粗大ごみからまだ使える家具やレジャー用品などを売っている」と報じた。フリーマーケットアプリの利用のさらなる拡大に寄与するとの思惑から、同社に買いが集まったようだ。報道によると、事業者が出品できる「メルカリShops」を活用した自治体の粗大ごみの販売は、2022年5月に愛知県蒲郡市などで始まった。自治体には粗大ごみの販売で処理費用を減らせるなどの利点があるという。

■ワークマン <7564>  5,660円  +130 円 (+2.4%)  11:30現在

ワークマン<7564>が3日続伸している。4日の取引終了後に12月の月次速報を発表。既存店売上高が前年同月比8.1%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。全国的に寒さが増したことで防寒アウターやウォームパンツ、ヒーターウェアなどの冬物衣料が売り上げを牽引。積雪の影響もあり、防寒手袋や長靴、ブーツなど冬物商品が全般的に活発な動きとなった。なお、10~12月合計の既存店売上高は、前年同期比1.1%増だった。

■ソシオネクスト <6526>  6,110円  +110 円 (+1.8%)  11:30現在

ソシオネクスト<6526>が上値指向鮮明。昨年から数えて4営業日続伸で、25日移動平均線とのマイナスカイ離を急速に縮めている。同社は富士通<6702>とパナソニック ホールディングス<6752>のロジック半導体事業を統合して誕生した企業で、昨年10月12日に東証プライム市場に新規上場したニューフェース。回路線幅の微細化など最先端カスタム製品を提供することに重点を置き収益成長への期待が大きい。獲得案件の設計開発が進み量産体制に移行、データセンター向けなどの大口案件が業績を押し上げている。23年3月期は営業利益段階で前期比倍増となる170億円を予想するが、市場では一段の上振れ余地が意識されている。

■そーせいグループ <4565>  2,136円  +35 円 (+1.7%)  11:30現在

そーせいグループ<4565>が反発している。この日の寄り前、提携先の米テンペロ・バイオ社がアルコールとその他の物質使用障害を対象としたTMP-301の臨床試験実施に関して、FDA(米国食品医薬品局)から承認を取得したと発表しており、好材料視されている。これを受けてテンペロ社は、23年第1四半期にTMP-301の健常人を対象とする第1相臨床試験を開始する予定という。なお、同件によるテンペロ社からのマイルストン支払いは発生しない。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,734円  +94 円 (+1.7%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>に買いが先行している。前日は日経平均株価が380円近い下落をみせるなか、指数寄与度の高い同社株は頑強な値動きで0.07%安とわずかな下げにとどまっていた。自社株買いに対する期待感が根強く、値ごろ感に着目した個人投資家資金の流入が継続している。前日は米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が上昇し、米ハイテク株への積極投資で知られる同社株にはポジティブ材料となった形だ。なお、信用取組は売り残が減少する一方で買い残は増加傾向にあり、直近データ(昨年12月23日現在)で買い残高は829万株まで膨らんでおり、信用倍率も1.96倍と株式需給は緩んだ状態にある。そのため、上値では目先筋の売り圧力が拭えず上げ幅も限られている。

■ソニーグループ <6758>  10,330円  +165 円 (+1.6%)  11:30現在

ソニーグループ<6758>が続伸。米ラスベガスで開催される世界最大級の家電見本市「CES 2023」において、日本時間10時からプレスカンファレンスを開催する予定。同社とホンダ<7267>が設立したソニー・ホンダモビリティによる新型EVが発表されるとの期待感から買われているようだ。なお、プレスカンファレンスの模様はYouTube LIVEで配信される予定という。

■三越伊勢丹 <3099>  1,384円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在

三越伊勢丹ホールディングス<3099>がしっかり。4日の取引終了後に発表した12月の国内百貨店売上高で、既存店売上高が前年同月比14.6%増と増収基調が続いていることが好感されている。クリスマスや年末のオケージョンニーズが高く、ハンドバッグや宝飾、和洋菓子などが売り上げを押し上げた。また、伊勢丹新宿本店では、好調な冬物に加えてラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドを中心に春の新作が好調に推移した。

■第一生命HD <8750>  2,982.5円  -69.5 円 (-2.3%)  11:30現在

第一生命ホールディングス<8750>やT&Dホールディングス<8795>など大手生保株が全体相場に逆行して安い。損保株を含めた保険セクターは業種別騰落で33業種中、値下がり率首位となっている。きょうは半導体関連などに買い戻しが入る一方、ここ株価を上昇させていた金融セクターに目先筋の利益確定売りが優勢となっている。米国では長期金利の低下が顕著で、前日の米10年債利回りは終値ベースで3.68%台まで水準を切り下げている。また、超長期債の米30年債利回りも直近3.8%台を下回るなど低下傾向を強めており、米国事業を展開する大手生保にとってはマイナス材料となっている。

■三菱重工業 <7011>  4,942円  -99 円 (-2.0%)  11:30現在

三菱重工業<7011>は前日終値近辺で売り買い交錯。大発会となった前日は3.7%安で5100円台を横に走る75日移動平均線を大きく下抜ける形となったが、きょうは日経平均株価が切り返すなか、下げ止まる展開となっている。岸田首相は来週13日にバイデン米大統領との日米首脳会談を行う予定だが、この時に予算を大幅増額して防衛力強化を打ち出した国家安全保障戦略について説明する見通し。株式市場では、群を抜く防衛省との取引実績を有し、防衛関連の代表格である同社株に改めて注目度が高まる可能性もある。

■おきなわFG <7350>  2,344円  -14 円 (-0.6%)  11:30現在

海外金利に低下圧力が掛かり、銀行株が総じて軟調に推移するなか、おきなわフィナンシャルグループ<7350>と滋賀銀行<8366>が下げ幅を拡大する場面があった。この日の午前、英投資ファンドのシルチェスター・インターナショナル・インベスターズの保有比率の低下が判明したことが株価の重荷となったようだ。5日受付で財務省に提出された変更報告書によると、おきなわFG株式のシルチェスターの保有比率は8.62%から7.53%に低下した。報告義務発生日は4日。滋賀銀株式に関しては、シルチェスターの保有割合は6.44%から5.41%に低下した。報告義務発生日は2022年12月29日となっている。

■ALサービス <3085>  2,112円  -5 円 (-0.2%)  11:30現在

アークランドサービスホールディングス<3085>はしっかり。4日の取引終了後に発表した12月度の月次売上速報値で「かつや」既存店売上高が前年同月比7.8%増となり、5カ月連続で前年実績を上回った。客単価が同6.3%増、客数が同1.4%増とともに伸長した。なお、全店売上高は同9.7%増だった。

■タメニー <6181>  114円  +22 円 (+23.9%)  11:30現在

タメニー<6181>が急騰。岸田首相が4日、年頭記者会見で少子化対策に取り組む考えを表明した。これを受け株式市場では子育て支援関連株に物色の流れが向いているが、少子化対策に向けた政策が結婚数の増加につながるとの思惑から結婚相談所など婚活サービスを展開する同社に物色が波及しているようだ。同じく婚活関連に位置づけられる銘柄では、「街コン」に特化した情報サイトを運営するリンクバル<6046>、婚活サービス大手のIBJ<6071>も上昇している。

■ジャパニアス <9558>  2,409円  +137 円 (+6.0%)  11:30現在

ジャパニアス<9558>が大幅高、昨年9月の上場直後につけた最高値2549円奪回を射程圏に捉えている。AI・IoT分野やクラウドサービス分野に重点を置いた先端エンジニアリング事業を展開し、業績は絶好調に推移している。IT人材派遣への潜在的ニーズは高いが、特に近年はSE(システムエンジニア)に対する需要が高水準で、元来は製造業向けが主力だった同社もSEにシフトして商機をつかんでいる。オンサイト型開発及び受託開発いずれも想定を上回る状況にあり、22年11月期営業利益は前の期比58%増の5億3900万円を予想するが、一段の増額が有力視される。また、今期以降も企業の慢性的なIT人材不足を背景に、中期的な成長路線が見込まれる。来週10日に決算発表を控えており、足もとで好決算を先取りする買いが流入しているもようだ。

■セリオ <6567>  474円  +80 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在

JPホールディングス<2749>やグローバルキッズCOMPANY<6189>、幼児活動研究会<2152>、SERIOホールディングス<6567>、ベビーカレンダー<7363>、カラダノート<4014>など子育て支援関連に位置づけられる銘柄群に物色の矛先が向かっている。岸田首相が4日の年頭記者会見で、異次元の少子化対策に取り組む方針を表明した。児童手当などの経済的支援や子育てサービスの強化、育児休業制度など働き方改革の推進を図る構えで、子ども予算の倍増に向けた大枠を6月までに示すという。こうした内容がメディアで大きく取り上げられたことから、ここ株式市場では「子育て支援」や「少子化対策」が物色テーマとして急速に浮上している。

●ストップ高銘柄

BTM <5247>  3,025円  +501 円 (+19.9%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.